長岡市内で活動する団体を訪問!今回は、大地の成り立ちを学び、地域の防災に活かす、越路大地の会さんからお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
大地の会は、「大地のなりたち」を中山に学んでいる地学学習グループです。私たちが生活している大地は、悠久の歴史を経て今の姿になり、なおその活動は継続しています。大地の成り立ちや私たちの生活の関わりについて、学び、考え、地域づくりに貢献しようとする団体です。
大地の成り立ちについて地形や地質、さらには土木などの分野から学ぶなかで、地震や水害などの被害の大きさはその土地の成り立ちに大きく関わっていることを知りました。今後とも長い年月をかけて形成された大地に思いを巡らせ、自然災害を少しでも小さくするなど、暮らしの中で、役立つ活動を続けていきたいと考えています。
毎年春の野外観察会や秋の地学講座。定期総会に合わせた記念講演を行っています。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
昭和58年からの越路町教育委員会の「大地から学ぶ越路町のおいたち」の講座終了を機に、平成4 年12月設立。平成5年4月から活動を開始し、昨年25年周年を迎えました。 現在会員は約130名
これまでの活動を通して、次のマップやガイドブックを発刊しました。
H16年 越路町周辺の地学マップ
H18年 語りつぐ10.23-ふるさとの大地と中越地震-
H24年「飛び出す地形3Dで読みとくふるさとの大地」
H31年「ふるさと長岡の大地」
◆どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
現在会員は約130名おります。
昨年度発行した「ふるさと長岡の大地」の作成に当たり、25年にわたる大地の会の巡検での学びを書籍としてまとめるため、16名の編集員で作成しました。
◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことを教えてください
発足当初は、自分たちの住む地域の地形や成り立ちに興味があり活動を行っておりましたが、2004年の中越地震を機に、地震や水害などの被害の大きさはその土地の成り立ちに大きく関わっていることを改めて認識し、日々の観察会や活動が防災の観点からも大きく貢献することができたのが、励みとなりました。また、子供たちを中心とした岩石加工講座や学校での出前事業など、子供たちへの啓発活動ができるのはとてもありがたいことです。
◆今後の展望を教えてください
昨年度作成した「ふるさと長岡の大地」をより多くの方に利用していただけるように、一般を対象にした野外観察会や講座を企画したいと考えております。
詳しい活動は大地の会のホームページをぜひご覧ください。
http://daichinokai.sakura.ne.jp/
◆募集や告知があれば教えてください
「ふるさと長岡の大地」は長岡市内の小中学校及び図書館、コミュニティセンターに寄贈いたしました。ぜひご覧いただければと思います。
また、ながおか市民協働センターにて1冊1000円で購入できます。
「大地の会」会員募集中
山や川、私たちが住んでいる平野や台地はどのようにしてできだのだろう?地震はどうして起こるのだろう?こんな素朴な疑問に応えます。
大地の成り立ちを学び、地域の防災に活かす、越路大地の会さんは、らこって4月号でご紹介しています。