活動Pick Up!|「森・里・海をつなぐ川」の会
長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、『「森・里・海をつなぐ川」の会』さんにお話を伺いました。
◆どんなことをしている団体ですか?
魚野川やその支流の河川環境を整備し、生態系を保全する活動や自然環境に触れる学び場づくりに取り組んでいます。
魚の遡上を助けるため川に設ける工作物を「魚道」といいますが、子どもたちが水遊びをする際の安全を確保するために魚道周辺を整備したり、魚の放流事業をしたりしています。また水理工学の専門家の指導のもと、新たな魚道の整備を行政へ提案することもしています。
10人乗りのゴンドラ型カヌー「Eボート」の操縦講習や乗船体験を通して、災害時への備えや水難時の安全指導も行っています。
◆活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
現地メンバーが子どもだった時代、魚野川支流の相川川にはさまざまな生きものがいて,学校帰りに魚を捕まえたりして川でよく遊んだものでした。そのころの川の姿を今の子どもたちにも伝えて、自然の中で遊んでもらいたいという思いで活動を始めました。
かねてから要望していた魚道が2011年に完成し,2014年に正式に会を発足させました。その後は他の活動グループとも協力し,人々が川に親しめるようなイベントを行っています。
◆どんなメンバーで活動していますか?
長岡科学技術大学名誉教授を会長に、地元住民が中心ですが、埼玉や神奈川などからの参加者もいます。また日本大学理工学部の教授にもボランティアで指導していただいています。
◆周囲の反応や、やっていてよかったこと、大変だったことなどを教えてください
住民の多くは川に対する感心が薄れていて、あまり積極的な協力は得られませんが、それでも魚道周辺の草刈りなどは手伝ってもらっています。
取り組んでいてよかったのは、子どもたちがとても楽しそうに川遊びをして、川への興味を少しずつ持ってきてくれていること。また、魚道ができてすぐの年にサケが遡上してきてくれたことも嬉しかったです。
◆今後の活動を教えてください
メンバーの平均年齢が高いので、若い人たちの参加をうながすことが急務です。
川の周辺を整備して、遠くからでもこの川に遊びに来てくれる人が増えることを望みます。
本記事は、らこって2022年8月号でご紹介しています。