長岡市内で活動する団体にインタビュー!
今回は、「野本恭八郎研究会」さんにお話を伺いました。
現在の主な活動内容を教えてください。
まず最初に Zoomでの勉強会を開催、稲川明雄著「互尊翁」を月2回読み学びました。
その後は、それぞれ各自が継続的な自由研究をして、三か月に一回集まって成果を話し合っています。
活動は勉強会が主で、如是蔵博物館には、調べものがあるときに訪れています。
野本恭八郎について、広い視野から知り理解しようとしています。幼少期、青年期の長岡の教育にも注目しています。
実語教、童子教などの寺小屋、また、三余堂、長善館のような民間教育がどのようになされていたのか。小国の豊かな自然、また、信濃川の洪水の猛威は、どのように人々に影響していったのか。
また、大正記念互尊文庫の縮小モデルの作成も目標としています。
資料が不足なので、図面が描けないところがあり、検討しています。
できれば「ながおか市民フェスタ」で成果を発表したいと考えています。

活動を始めたきっかけと、これまでの歩みを教えてください
活動を始めたきっかけは、旧互尊文庫がなくなり、新しい市民の図書館ができることになったことです。
新しい市民の図書館に互尊文庫の名前が残らない案があり、互尊文庫の名称を継承すること、互尊独尊の道場としての互尊文庫の意義を市民に理解していただくことと、明治公園にある互尊翁の銅像の移転をしてほしいと願いで活動をはじめました。
何よりも、平和と調和をもたらす世界思想である互尊独尊と野本恭八郎夫妻の生涯と功績を伝えたい。
まさに、互尊独尊の生き方をしたからです。
これまで、互尊翁の生涯と互尊思想、業績の理解と感想を共有し、自分たちの学びの成果発表の場として、新潟でのイベントや市民活動フェスタに参加し、映像とパネル展で紹介してきました。
稲川明雄著互尊翁の読んだ後は、それぞれ各自が継続的な自由研究をして成果を話し合うほか、長岡市郷土資料館、如是蔵博物館などの歴史施設の訪問もしてきました。
昨年から長岡百歳大大学院の「長岡三大敬哲と長岡の歴史」グループに参加し、互尊翁野本恭八郎への見識を深めています。
長岡三大敬哲とは、米百俵、令終会、互尊独尊の敬哲です。
どのようなメンバーで活動していますか。
野本恭八郎研究会の会員は7名です。
始めの稲川明雄著の互尊翁を読んでいくことはできましたが、さらなる研究は個人差があり、無理しないで進めています。
長岡百歳大学の長岡三大敬哲グループ参加者には、勉強会で資料などを提供しています。
周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。
互尊翁野本恭三郎は、互尊文庫の寄贈者としては知られていますが、野本恭八郎の生涯、互尊思想、互尊文庫の意義は、現在、ほとんど知られていないといってよいでしょう。
野本恭八郎は、明治節制定の提唱者で、長岡の産業界、また、県会議員、市会議員として貢献し、互尊独尊を説き、市民から天爵という爵位を与えられて、天爵互尊翁とよばれるほど、当時は市民に慕われていました。
互尊思想を研究していくと、個人から家庭、地域、社会、さらには、国家を超えて世界平和をもたらす思想であることがわかりました。
このような至宝が長岡にあることは、驚きであり誇りに感じすが、市民が知らないことは残念です。
戦後の日本を導いた思想家として知られる安岡正篤が賞賛した互尊独尊を市民の共有の宝として育て成熟させたいです。
今後の展望を教えてください。
野本恭八郎研究会として、市民フェスタへの毎年の参加は、テーマを変えて継続していきます。
また、互尊翁野本恭八郎の年間数回の公開講座をすすめて紹介していきたいので、紹介内容の整理をしてから、開校していきます。
長岡百歳大学大学院に入学され、「長岡三大敬哲と長岡の歴史」の研究グループへ参加していただけき、親睦をふかめることもできます。
こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!ぜひご視聴ください。