特集 FEATURE

更新日:2023.12.26

寄付、はじめの一歩

 

 最近、皆さんは寄付や募金をしましたか。毎年12月は「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」を合言葉に、全国規模で寄付の啓発キャンペーン「寄付月間」が行われます。日本ファンドレイジング協会が発行した「寄付白書2021」によると、2020年に日本で寄付した人の割合は44.1%。「お金を寄付するというのは生々しい」「寄付したお金が何に使われるのか不安」という考えから、寄付を躊躇する人も少なくないようです。そんな方におすすめなのが、物を寄付するという方法。物であれば用途が限定されているため、「何に使われるのか」という不安を抱くこともありません。今月号では、誰でも気軽に寄付ができる活動をご紹介します。参加方法も掲載していますので、ご興味をもった方はぜひ参加してみてください。

不要になったものを寄付する

 物を寄付するという方法の中でも、特に気軽にできるのは不要になったものを必要としている誰かへ贈ることではないでしょうか。贈る人は物を処分しなくて済み、贈られた人は必要なものが手に入り、環境にもやさしい三拍子そろった方法です。

食べ物を寄付する~フードバンクながおか~

 お歳暮でもらったそうめんや買いすぎたレトルト食品など、食べきれずに困ったことはありませんか。一般家庭や生産者、企業から食品を集め、必要としている家庭や子ども食堂に配布する活動を長岡市で展開しているのが「フードバンクながおか」です。不要になった食品を集め、必要な人たちに渡す活動は「フードドライブ」と呼ばれ、食品の寄付は、社会福祉協議会トモシアや各支所などで常時受け付けているほか、フードドライブが行われているイベントでも受け付けています。

<参加方法>

不要になった食品を、フードドライブの常設会場かイベントへお持ちください。受け付けている食品の条件や常設会場の詳細は、フードバンクながおかのホームページをご覧ください。

 

フードバンクに集まった食品を必要としている方に配達するための作業は、ボランティアの方が一緒に行っています。

服やおもちゃを寄付する~川口きずな館~

 着なくなった洋服や遊ばなくなったおもちゃ、絵本があるというご家庭もあるのではないでしょうか。そんなご家庭におすすめなのが、中越大震災のメモリアル施設である「川口きずな館」が毎月不定期で開催している「おさがり企画」です。この企画は、不要になった服やおもちゃ、絵本を持ち寄り、希望する方に無料で譲るというもの。不用品は、年齢・性別問わず、どなたでも持ち込むことができます。「定期的に施設を訪れることで、人と人とが会うきっかけになるように」という想いから、あえて常設ではなくイベントとして開催されています。もしかしたら、イベントへの参加をきっかけに知り合いが増えるかも。

<参加方法>

不要になった子ども服やおもちゃ、絵本を、おさがり企画開催日にきずな館までお持ちください。開催日は、こちらのFacebookページをご覧ください。

 

おさがり企画実施中の様子。通常は、年齢・性別問わず開催していますが、子どもに限定して開催することもあるそう。

買って寄付する

 次にご紹介するのは、自分で物を選んで買って寄付するという方法。贈る相手が、自分の好きなものをうれしそうに受け取ってくれる姿を想像すると、選ぶのが楽しくなりますね。

本を寄付する~サンタ・プロジェクト・ながおか~

 子どもの頃に心待ちしていたサンタクロースに、あなたもなれるかもしれません。「サンタ・プロジェクト・ながおか」は、クリスマスを病院で過ごす子どもたちやひとり親世帯の子どもたちに、自分が選んだ本を贈るというプロジェクトです。参加者は、開催書店で本を贈る子どもの年齢と性別を決め、贈りたい本を購入します。レジで、サンタクロースとしてメッセージカードを書き書店に預けると、クリスマスの日に対象の子どもたちに届けられるという仕組みです。

<参加方法>

※今年度のお申込みは、終了しました。次回の開催をお待ちください。

 

2022年に、サンタ・プロジェクト・ながおかのメンバーが日赤病院に集まった本を届けに行った際の一枚。

 いかがでしたか。寄付は、共感する活動にメンバーやボランティアとして関われない場合に、応援したい気持ちを送る手段のひとつでもある一方、「いきなりお金を寄付するのはちょっと…」とハードルの高さを感じる方が多いのも事実。そんなときは、物にあなたの気持ちを込めて贈ってみませんか。