市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。
それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。
では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。
今回ご紹介するのは、市民活動で出会った仲間と進むパラレルキャリアママ、赤川美穂さんです!
「自分を変えたい」と踏み出した一歩が転機に
市民活動から見えてきた本当の自分
赤川美穂さん 〈41歳/看護師〉 みんな大学@越後長岡、Nagaokaみんなの子育てラボ
幼い頃から好奇心はあるものの、内気で人の輪に入るのが苦手だった赤川さん。大人になり仕事をする上で、人との距離の取り方や人付き合いが悩みでした。そんな自分を変えたいと思っていたとき、偶然見つけた『みんな大学@越後長岡』のイベントに参加してみることに。この一歩が赤川さんを変えました。「“みん大”をきっかけに、人付き合いの楽しさや距離の取り方、人との繋がりの大切さを学びました。ここで得たことが仕事やプライベートでも活きています」。最近では参加者側としてだけではなく、企画側としてイベント運営の裏方にも挑戦中。市民活動の新たな楽しみ方を感じています。
▲変わるきっかけとなった“みん大”の最近行われたイベントの一コマ。現在も積極的に参加しています。
赤川さんが大事にしているのが“ご縁に感謝すること”と“自分の直感”。昔はイイ子でいるため、自分の意志よりも正しいか・正しくないかで物事を選んでいました。今は直感で自分が楽しいか・楽しくないかで選択するように心がけています。「市民活動を通して出会った方々のおかげで自分を認められるようになりました。自分に素直に生きれば苦悩も受け止められます。今が一番自分らしく、楽しく暮らせている気がします」。
さらに「受け身な自分を変えたい」と『Nagaokaみんなの子育てラボ』を設立。まちなかキャンパス市民研究所への参加を経て、研究の成果を子育て中の親たちに届けようと、そのときの有志メンバーと立ち上げました。
「表に出る立場で何かをするのは初めて。好奇心も恐怖感もありますが、今のメンバーとならやっていけると思いました。子育てがもっと楽しくなるような活動を細くても長く続けていくことが目標です」と前向きに話す赤川さんの今後の活躍が楽しみです。
▲市民研究所メンバーとの集合写真。メンバーとは刺激し合えるいい関係。
▲幼い頃のお子さんとの2ショット。赤川さんは「娘が大人になったときの選択肢が広がったら…」と思い、できる限りイベント等には一緒に参加するように心がけています。