市民活動に取り組む団体は、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ピンチの時にはスポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っています。それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。では、実際にどんな人がどのように活動に関わっているのでしょうか。活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。
今回ご紹介するのは、“第二の人生は地域の笑顔のために。花で作る人の輪”鈴木正美さんです!
第二の人生は地域の笑顔のために。花で作る人の輪/鈴木正美さん
「とにかく、みんなに喜んでもらいたいんです」。
そう笑顔で話す鈴木正美さんは、元造園会社勤務の園芸教室講師。退職後も、地域の市民サークル『花の輪クラブ』の代表として中之島コミュニティセンターで園芸教室を開催しているほか、様々な場所でワークショップも行っています。
小さい頃から、家に花があることが当たり前だったという鈴木さん。在職中は地元スーパーで花を販売したり、会社が管理していた花壇の手入れをしたりすることで花に関する知識を深めていきました。そして、カルチャー教室での指導経験を経て、会社で園芸教室を開くことを決意。「元々チャンスがあればやってみたいと思っていました。人のために何かをするのは好きですし、自分の持っている力で人を喜ばせることができるなら、それはとても嬉しいこと」。
退職後は、ボランティアとして園芸教室を主宰。自分が本当に生徒さんにしてあげたいことをしてあげられるのは、ボランティアだからこそ。「第二の人生では、今まで培った知識を地域の皆さんのために活かしていきたい。皆さんに楽しんでもらうことが自分の生きがいになればと思います」。
▲中之島コミュニティセンターでの園芸教室。「参加する生徒さんにとって、この時間が自分へのごほうびであってほしい」と鈴木さんは言います。
ボランティアとして活動する今でも、花の勉強を欠かしません。プリザーブドフラワーの資格を取得し、今は『植物雑貨クリエーター』の資格に挑戦中。「生徒さんが求めているものを提供できるように勉強を続けています。聞いただけでは自分の身にはならず、生徒さんにも教えられません。自分の言葉で説明できるようにすることが大切なんです」。
今後は、花の輪クラブのメンバーと一緒にコミュニティセンター裏にある空き地を整備し、花いっぱいの場を作りたいと話す鈴木さん。これからも園芸を通して地域に元気を届けていきます。
“第二の人生は地域の笑顔のために。花で作る人の輪”鈴木正美さんは、らこって2019年12月号でご紹介しています。