地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。
子育て中に孤独を感じたママが
ボランティア活動で社会とつながる理由
長谷川 奈々さん
専業主婦/KNH五色百人一首クラブ レッドキャッツ
小学校の図書ボランティアやコミュニティセンターの広報委員など、様々な面から地域に関わる4人の子どものママ。
母子保健推進員(母推)に小学校の図書ボランティア、コミュニティセンターの広報委員、そして百人一首の札を20枚ずつ5色に分けて2人で取り合う「五色百人一首」のクラブチーム「KNH(京都長岡東山)五色百人一首クラブ レッドキャッツ」代表。「私は自分から何かを始めるのではなく、何かしたい人の想いに共感して一緒につくり上げていくタイプ」と言う長谷川奈々さんは、4人の子どもを育てる中で培われたマルチタスク能力を活かし、様々な活動を支える縁の下の力持ちです。
活動に参加するようになったきっかけは、子育て中に感じた孤独にありました。「子どもたちを必死に育てている中、世間から取り残されていると感じ、自分の空いた時間を人に役立てて社会とつながっていたいと思いました」。ちょうどその頃打診を受けていた母推に就任した後、小学校の図書ボランティアやコミュニティセンターの広報委員としても活動を開始。2020年に子どもの担任の先生から「日本一の五色百人一首のチームをつくりたい」と声をかけられ、スポーツ少年団としてレッドキャッツを設立しました。
「二足のわらじ」ならぬ「四足のわらじ」を履いて生き生きと活動する中、仕事とは違うやりがいを感じているそう。「仕事のようにやらなければいけないことが最初から決まっている訳ではないので、活動していく中で自分が何をしたいのか見つめ直すことができます。その上で、他のメンバーとの和も大切にしつつ、自由にやりたいことができるのはボランティアの醍醐味ですね」。
「『地域活動』や『市民活動』と言うとハードルが上がってしまいますが、私がしているボランティアは気軽に参加できることが一番のポイントです」と話す長谷川さん。「社会とつながる」と言うとまず仕事をイメージしますが、自分にできるボランティア活動を通して人とつながるという方法もあるのかもしれませんね。
本記事は、らこって2022年3月号でご紹介しています。