Nagaoka Players PLAYER

更新日:2025.01.06

チャレンジを続けた先に見つけた新しい選択肢|金澤智さん

 

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。
活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

金澤智さん/19歳/株式会社カナタ代表取締役CEO
上越市生まれ。幼い頃に両親の都合で長岡市へ移住。ITベンチャーで書店開業事業や、デザイン事務所での勤務を経験後、2024年9月に株式会社カナタを設立。

19歳という若さで株式会社の代表取締役という肩書きをもつ金澤智さん。意外にも、幼いころの夢は、よく見ていたテレビ番組の影響で考古学者だったそうです。
「いろんな世界を知りたい」と思うきかっけになったのは中学1年生で参加したロサンゼルスで約2週間過ごすプログラム。多様な人種・文化を感じたことで国際交流にも興味が湧き、数多くの留学プログラムがあった長岡工業高等専門学校に入学しました。しかし、入学当時はコロナ禍。海外はもちろん、長岡市外にも出ることが難しい状況でした。

それでもなにかできることはないかと模索していた時、SNSで高校生が国際交流を行う市民活動団体WA‼(以下、WA!! )の存在を知り、すぐに「参加したい」とメッセージを送りました。WA‼の活動ではアフガニスタンやミャンマーの展示会や、クリスマスパーティーなどの運営を行いました。2022年度には団体の4代目代表も務め、リーダーという立場をはじめて経験。慣れないこともありましたが、「失敗してもまたチャレンジができることを経験できた」と話します。

WA‼で開催した「ミャンマー展」。募金活動も行い、ミャンマーの支援団体に寄付。


学内では友人から「面白いよ」と誘われて、アントレプレナークラブ(以下、アントレ部)に入部。初めて体験したビジネスコンテストに夢中になり、個人的にも様々なコンテストやプログラムに参加するようになりました。
「その時に出会った参加者とチームを組んで、ビジネスプランを考えていく。最終発表の直前までプレゼン資料や内容を考え尽くす過程が楽しい」。
それまでは人生の中になかった“起業”という選択肢が見つかったと話します。そして、2024年9月にデザイン事業や新規事業開発に取り組む会社を設立。メンバーは、これまでの活動の中で出会った同世代の仲間たちです。

企業と学生をつなぐ長期型インターンシップのアイデアでグランプリを受賞。


市民活動は気軽に挑戦でき、同じような価値観でアクションを楽しめる人と出会える場。興味関心のある分野でスモールチャレンジを重ねたWA‼での活動や、起業家や社長たちにアイデアを壁打ちしてもらいながら事業計画を立てていくアントレ部やビジネスコンテストの経験が、「起業したい」という気持ちにつながりました。
「長岡には、いろんなことにチャレンジできる環境が整っているので、その環境を利用してたくさんチャレンジしてほしい」。
その想いには、多くの団体が存在し、挑戦できる環境がある長岡への感謝の気持ちがありました。
WA‼やアントレ部からは卒業していますが、OBとして後輩からの事業やイベントの相談にも応えています。また、今後は学生イベントを企業協賛でもサポートしていきたいとのこと。支援されていた人が、次の世代を支援していく、そんな循環がこれからも長く続いていくことを願っています。

 

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