市民活動に取り組む団体には、状況を整理して舵取りをする人、実行部隊として目的を着実に遂行するのが得意な人、ユーモアでみんなを和ませるムードメーカー、ピンチの時には、スポット的に手を貸してくれる存在も現れたりと、色々な人が関わって成り立っていることが多くあります。
それぞれの人たちが、自分の生活の中で活動に充てられる時間や能力を提供し、様々な形で関わっています。
では、実際にどんな人が、どのように活動に関わっているのでしょうか。
活動を支えている「あの人」を訪ね、活動の実際のところをアレコレ伺ってきました。
今回ご紹介するのは、4人のわが子も、地域の子育て環境も育むママ、山岸麻美さんです!
4人の子育てに奮闘中!
地域の子育て環境にプラスα
山岸麻美さん 〈31歳/団体職員〉 NPO法人 多世代交流館になニーナ、母子健康推進委員
小国地域で生まれ育ち、結婚をして10年となる山岸麻美さん。昨年4人目のお子さんにも恵まれ、子育て真っ盛りな山岸さんですが、今年の春から地域の母子健康推進委員として、子育てサークル「おぐにママさんの会」の運営に参加。また、長岡駅近くにある子育ての駅ぐんぐんでも働いています。
▲毎月第3木曜日に開催している「おぐにママさんの会」。初参加のママさんが会を重ねて笑顔が増えていく姿に運営のやりがいを感じているそう。
二つの活動に踏み出したきっかけは、4人目の出産と、子育て中の悩みにアドバイスをするだけではなく、寄り添って聞いてくれる子育ての駅スタッフに出会えたこと。
「悩みを打ち明けたとき、『そうだったんだね、悩んでしまうのも当然よね』と言ってもらえ、悩んでいる私を肯定された気がして、とても心が軽くなったんです」。
その出来事から、もともと興味があった子育て支援活動に携わることを決心。子育て支援員研修を受講し、そのときの縁が現在の仕事につながっています。
▲山岸さん自身は1人っ子。周囲の期待を負担に感じたこともあったそう。「子どもが3人、4人と増え、子ども達を比べることもなくなりました。いるだけでもう可愛いんです」。
子育ての専門家による支援に加えて、ママ 同士が悩みや不安を話し、支え合える場こそ が小国地域の子育て環境をより良くできるの ではないかと考え、子育てサークルの運営側 にも携わることに。「子育ての駅で働くのも他 地域の子育て支援方法やママ同士の関係づ くりなどを学んで小国で活かしたいから。自然 豊かで、夜はプラネタリウムのような星空が 楽しめる大好きな小国で、『子育てしたい』と 思ってもらえることが密かな目標です」。
さらに山岸さんは「子育ては大変なことと言われがちだけど、手を差し伸べあえる仲間がいたら、もっと素敵で楽しいことにできるのでは」と話します。
ママたちの不安に寄り添い、子育てに前向きな山岸さんの想いが地域に広がっていくことを願っています。
▲小国地域が好きな友達家族5組と出掛けたキャンプでの1コマ。「狭さを感じて小国を出たいと思った時期もあったけど脱小国を実行しないのは仲間のおかげです」。