先日、地域デビュー講座 ≪スマートシニアのための市民活動デビュー企画≫ を開催いたしました。
家族のため、社会のため、日本のために駆け抜ける社会人世代。現役を終えると、急に時間にゆとりが出来るシニア世代。
超高齢社会の進展著しい昨今、会社や家庭のしごとを精一杯頑張ってきたからこそ、リタイア後に生きがいを見失ってしまうシニアの増加が社会問題ともなっています。
リタイアで眠らせておくにはもったいない!シニア世代のパワーは底知れぬものがあります。
市民活動や地域活動には人財がまだまだ必要です。
イキイキと活躍するシニア世代の元気の秘訣はどういったものなのか。
今回の講座では、「自分も地域も元気になるための地域デビューの極意」と題して、シニアライフアドバイザーの松本すみ子さんからご講演いただきました。
地域づくりやまちづくりを自分のライフスタイルに取り入れることなど、社会情勢や事例を交えながらの講演内容となりました。
地域デビューの極意としては…
学んだり楽しんだりするインプットも大事だが、『実行する・伝える・教える』といったアウトプットがもっと大事であり、好循環を生み人生に張りが出る。
地域活動は、何をやってもいい。だから、いろいろな事に興味関心のアンテナを立て、『自分の得意なこと、楽しいこと』をドンドン実践してみることなどがお話されていました。
つづいて、5名の地域デビューの先輩をお呼びして、「どんなきっかけで、どんな活動をしているのか。」といった当事者目線の体験談を笑いを交えながらお話していただきました。
ゲストにお呼びしたのはこちらの方々。
◆中野ケイ子さん:食生活推進員で得たレシピが素晴らしくお誘いがあり、現在NPO法人UNEで農家レストランのお手伝いなどをしています。80代でまだまだ現役!
◆安達松郎さん:現役世代からガーデニングなどを好きで始め、いろいろな人から声をかけてもらい、今ではNPO法人越の里山倶楽部などに所属。里山保全活動に欠かせない存在。
◆杉山雅枝さん:子どもに関わる仕事をしていた現役世代。職場から離れる時をきっかけにお声がかかり、現在ぷれジョブながおかで支援が必要な子どもたちのお仕事体験のサポーターで活躍中!
◆葵新之介さん:趣味で始めた市民劇団が解散、その後もいろいろ声がかかるようになり、自らボランティア演芸集団「股旅あい好会」を設立。県内の様々な施設で、年に50公演以上を繰り広げている。
◆長谷川栄久子さん:花火好きなご主人と博物館を作ろうと現役時代から計画し、花火の駅ワールド悠を建てる。歌声喫茶などのイベントも開きながら地域の交流の場として多世代が集う憩いの場を運営。
地域デビューした目的もジャンルもきっかけもバラバラなゲストの5名。
最初は「話すことなんて何にもない」とおっしゃってていた皆さんでしたが、マイクを持たれるとイキイキと自分の体験をお話ししていただきました。
参加者の皆さんも、様々な関わり方があることを感じて頂いたようで、とても参考になったようでした。
つづいて、参加者同士の意見交換をする場も設けました。
今日の講座や体験談を聞いて、心に残ったことや実践してみたいことなどをグループに分かれて話し合っていただきました。
話し合いの後は、各グループがどんな話をしていたのかを発表していただきました。
地域デビューするということは、まず自分のためということがよく分かった。
考えているだけでなく、具体的な一歩を踏み出してみたい。
など、次のアクションにつながるきっかけになる講座になりました。
次回は、現場を巡るバスツアーが開催されます。
今回の講座で「知識と心構え」ができたところで、次回はいよいよ見学と体験が待っておりますので、ご期待ください!