お母さんの心が助かっていくこと
お母さんが安心して生きれば
病んでいる子に向き合うことができます。
ここの所、会を開く度に毎回必ず感じることがあります。
「お母さんが助かることが大切だ」
こんなことを言うと、真面目なお母さんに言われるかもしれません…
~娘が摂食障害になり苦しんでいるのに、、私が助かるなんて出来ません~
また、摂食障害のご本人が聞いたら…
~私が辛いのに、何でお母さんが助かることが大切なの!~
確かにそう思いますよね?
その通りです。
その通りなのですが、もっともっと深く考えてみて下さい。
一生懸命育ててきた可愛い我が子が、ある日突然摂食障害になり、
目の前で次々に起こる状況にどうしていいか分からなくなるお母さん。
過食嘔吐する子供
拒食になる子供
物を壊す、投げる、あたる、壁も床もドアも窓も滅茶苦茶になる。
学校も行けない
社会とも関われない
支離滅裂で常識では考えられないことをしてくる
……
今までお利口だった我が子、それがどう対応していいか分からず
お母さんが疲れて精神的にも肉体的にもまいってしまう。
そんなお母さんが、摂食障害の我が子に向き合う力があるでしょうか?
お母さんも人間です。
弱いところもダメなところもあるのです。
それでいいのです。
その疲れたお母さんが、元気になり子供にキチンと関わることができるには、
お母さんが助かることが大切だと思います。
お母さんも抱えているものが沢山あると思います。
お母さんにも感情があるのですから。
会で話を通して、お母さん自身がご自分のことを振り返ったり考えたりされることが
多々あります。
子供の摂食障害を通して、様々なことに気づいていかれるのです。
つまり、お母さんが助かっていかれる道につながるのです。
お母さん自身が助かると、気持ちも楽になり、家庭に戻り子供に向き合うことができます。
子供が回復していくのです。
会に来られるお母さんの顔色が明るくなって戻られるのを見ると
お母さんが助かることが大切だと心底感じます。