活動レポート REPORT

更新日:2017.10.18

【開催報告】人生100年時代のキャリア×生き方セミナー ≪スマートシニアのための市民活動デビュー企画≫

去る10月13日(金)に、人生100年時代のキャリア×生き方セミナー ≪スマートシニアのための市民活動デビュー企画≫を開催いたしました。

 
日本は少子高齢社会で、シニアといえども「現役のときがんばった分、余生はのんびり」というわけにはいかない状況です。 
私たちは人生の中で恋愛や結婚、仕事や家庭生活、地域とのかかわり、趣味の活動など、さまざまな出来事の中で役割(ライフキャリア)をつなげていきます。
今回のシニア講座は、「キャリア」を切り口に会社や家庭などで培ってきたことを地域に活かして、引退なき「人生100年時代」にも輝いていられる生き方を考えるセミナー内容となりました。

講師にお迎えしたのは、一般社団法人さいたまキャリア教育センター代表理事古川晶子さんです。
シニアのキャリア支援に長年かかわり、再就職だけでなく、家族との関係や生きがいの見直しなどもふくめた「ライフキャリア」の観点を加味することを提唱され、様々な地域で講演などを行っておられます。

セミナーの内容を少しピックアップしますと…
・人生100年時代とは
日本人の平均寿命は、今から約70年前(1950年)から比べると男女ともに20歳以上伸びている。
100歳まで生きるかもしれない、老後35年の時代である。
キャリアとは、人生を構成する一連の出来事である。(子ども、学生、職業人、家庭人など…)

・大きなポケットから小さなポケットへ
今までは、「やりがい」「人間関係」「金銭的報酬」「くらしの安心」など…与えられてきた時代であった。それは、自立をしていないとも言える。
これからは、「家族」「地域」「社会」「働き方」「健康管理」「やりがい」など…自分で組み立てる時である。すなわち自立することになる。

・社会について考える
社会は市民の参加を必要としている。
戦前から高度成長期は、物の豊かさが幸福感であり、都市部の生活スタイルが当たり前になっていた。
「つながりの希薄化」「行政のサービス化」「住民のお客様化」
バブル崩壊後、お客様化が終わり、新しいしくみを自分たちで始めることが求められる。

最後に、「市民活動は社会とつながる良いきっかけ。今が一番若いのでまだまだチャレンジできる」というエールを送っていただきました。

続いての事例発表では、「ボランティア」「NPO」「ソーシャルビジネス」それぞれの切り口で3名の方から当事者目線の体験談を話していただきました。


コミュニティカフェや布絵本作りなど、いくつかの場でボランティアスタッフとして活動する高橋安子さん。

学生時代の同級生とNPO法人考房あったかを立ち上げ、子ども向け工作教室や地域の人物にスポットを当てたの企画展など、生まれ育った与板地区を盛り上げる活動を企画・運営する宮敬さん。

福祉タクシー「やまもんタクシー」を起業し、車いすでも旅行やイベントをあきらめない人生を後押しする山野さん。

皆さんから、活動の始めたきっかけから今後の夢までをお話ししていただきました。
キーワードは、「仲間」「自ら動く」「気楽に考えてまずやってみる」ということが共通しておりました。

最後に、参加者同士の意見交換をするワークショップを行いました。
「社会参加・気になることあれこれ」「地域や社会の課題、どんなものがある?」「できること・できたらいいなと思うこと」の3テーマについてざっくばらんに話し合いました。

話し合ったテーマごとに代表の方から発表をしていただきました。

最後に、講師の古川さんが発表者の方の話をまとめ、参加者全員で意見をシェアしました。

今回のセミナーに参加していただいた方から、「活力を頂いた!」との声もありました。
1人の思いが人を動かし、地域を動かし、社会を動かします。

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