子供との会話の仕方
摂食障害の真っ最中にいる本人たちの頭の中は食べ物のことで一杯です。
自分の気持ちを処理できずに食べ物に依存しているわけですから、頭の中は四六時中食べ物のことを考えています。
そういう時は、シンプルに会話するように心がけましょう。
そして、会話のポイントは
「私は…………と思うよ。」
と話すことです。
私はを主語にすると自分の言葉で自分の気持ちや考えを伝えられます。
「あなたは…………だよね。」
となると、自然に指示、命令、管理をしているような会話になります。
言われた子供は窮屈ですよね?
ご自分のご家庭の会話はどの様な感じでしょうか?
色々な事を感じられることでしょう。
それからもう一言付け加えるとすれば
特に母親の立場になると、言って聞かせようとしがちになります。
話をしているうちに、本題からずれて一体何が言いたいのか分かり難い状態になっていることも度々です。
子供側からすると、親のそんな態度に不安や不信感、怒りさえ覚えたりもします。
「わかったよ」
は魔法の言葉です。
母からもらったたった一言で子供は安心するのです。
子供を信頼し任せられる気持ちがその一言に凝縮されています。
どうか頭の中が食べ物のことで一杯になっている摂食障害の子供の心の奥に隠された言葉を聴いてあげて下さい。
心の奥底にある気持ちが言葉にして出せるようになると、必ず摂食障害の症状は変化してきます。
それをサポートしてあげられることが大切です。
お知らせ
昨年の公開講座「摂食障害を語る」に引き続き、今年も第二回公開講座を開催する運びとなりました。「聴こう 話そう 摂食障害」と題して、質疑応答に焦点を当てて開催したいと思っています。多数のご参加をお待ちしています。