活動レポート REPORT

更新日:2018.01.05

摂食障害親の会・向日葵の会

気持ちが言えますか?

 

平成29年10月29日(日曜日)に開催した向日葵の会発足20周年記念公開講座「摂食障害を語る」を終えて、もう2ヶ月が過ぎました。

 

 そして、平成30年がやって来ました。

 皆様あけましておめでとうございます。

 今年も向日葵の会は、摂食障害のお子さんを抱え、悩んだり心配したり、苦しんだり辛かったりしているお母様方を少しでもサポート出来たらと思い活動していきたいと思います。

宜しくお願いいたします。

 

さて、この2ヶ月の間に、お問い合わせや会に足を運んで来て下さる方が大勢いらしゃいます。

改めて。摂食障害のお子さんをお持ちのご家庭が、人には言えずに日々を過ごしていられることを目の当たりにしました。

第1、第3土曜日の定例会の他に、特別枠として数回に渡り個別に対応させてもらいました。

今後も、このような形で運営して行きたいと思います。

 

2ヶ月、ずっと向日葵の会で何回もお伝えしていることがあります。

それは「自分の気持ち」についてです。

 

摂食障害になったお子さん達は、100%と言っていいくらい、自分の気持ちを封じ込め、気持ちを出すこと(伝えること)が出来なくなってきています。

人に悪く思われたくないと言う心理が働いて、人に合わせることをしてきたからです。

Aさんがこうだと言ったことに、異論があっても、自分の気持ちは押し殺して同調してきているのです。

そうやってずっと生きてきて、だんだんと自分の気持ちに気づかなくなってきています。

何か事が起こり、「その時、あなたはどうしたかったの?」と問いかけてみると返事が出来ません。

自分の気持ちがわからなくなっているのです。

このことは、お母さん方にも通じています。

いいお母さん、いいお嫁さんをしてきたお母さんも自分の気持ちを封じ込めて生活してきています。

お母さんにも聞いてみますと、お母さんもわからないのです。

自分の気持ちが…

「その時、あなたはどんな気持ちがしたの?」と言う問いに、お母さんも答えられません。

 

お子さんが過食嘔吐や拒食という症状を出しています。

お気づきですか?

気持ちを話す口も食べる口も、吐く口も食べない口も、同じ口なんです。

つまり、気持ちが話せれば、自分の思っていることが言えるようになれば、過食や嘔吐、拒食という症状はだんだん減ってきます。

症状は一番最後に無くなります。                                                          

回復していくには、自分の気持ちに気づき、言えるようになっていくことです。

その気持ちを日々の生活のあらゆる場面で一緒にいるお母さんがじっくりと聴いてあげることが大切なんです。

でも、いざとなると今までしてきていなかったから中々出来ないお母さんが多いのです。

向日葵の会では、日常起こる一つ一つのことを聴きながら、お母さんの対応の仕方をサポートしています。

お母さんが少しでも気持ちが楽になって、助かって下されば、お子さんに精一杯向き合うことが出来ます。

それが回復への道に必要なことでもあるのです。