活動レポート REPORT

更新日:2020.01.15

摂食障害親の会・向日葵の会

2019127()

「摂食障害」

摂食障害の子供たちは、何事に対しても100%0%で評価しています。
「少しくらい構わない」
「まぁ、いいか」
「このくらい仕方ないな」
「こんな場合もあるよな」
「適当でいいか」
などと言う考えは持てないのです。持ってはいけないと自分に課して生きてきたのです。
これは家庭環境がそうさせたり、子供自身がそう思い込んできていることもあります。
摂食障害のお子さんを見ると、そのお母さんもご自分に厳しかったり、嫁ぎ先やお母さん自身が育った家庭もそうだったりしていることも多々あります。
お母さん自身も生きづらさを抱えていられるのです。
子供達は物事に対して、完璧でなければならないのですから、努力家で真面目で一生懸命なわけです。そして、結果を出して評価されることをしてきているお子さん達ですから、自然に思考が100%0%になってしまうのです。
それが、あるときに自尊心を傷つけられたり100%でいられなくなってきたときに、行き場のない気持ちが拒食や過食に向かっていくのです。
自己否定、自己不在、自己嫌悪に支配されてしまいます。
「こんな自分はダメだ」
「自分がどうしたいか、どうしていいかもわからない」
「自分が悪いのだ。自分なんて何の価値もない」
という思考に縛られてしまいます。
自信が無くなり不安と心配で一杯になっていくのです。
そんな行き場のない気持ちが拒食や過食に拍車をかけていきます。
まずご家庭でできることは何だと思われますか?
前述したことを踏まえて、お母さんご自身の心で感じてみてほしいと思います。
拒食や過食を止めようとする前に、一番大切なのはお子さんの心を知ることです。気持ちを十分聴いて寄り添っていくことです。
そうやりながら、お子さんの無くなった自信を少しずつ増やし、心配や不安を満足と安心に変えてあげることです。
頭の中で考えたり、人の受け売りや本から読みとった行動や接し方ではお子さんに伝わりません。
必要なのは、お母さんが自分の心で感じたことを、言葉にしたり行動したり、お子さんと一緒に歩んでいかれることです。
ご家庭で毎日起こる事柄を通して、少しずつ少しずつ丁寧にやっていかれれば必ず、色々なことが変わってきます。
向日葵の会では、その1つ1つの事柄を聴きながら、参加されている皆さんと一緒に考えたり話したりしながらやっています。
専門職の方々からもご参加頂き、貴重なアドバイスも頂いています。
もし、このホームページに繋がって読んで頂けたならば、1人で悩まずに一緒に話をしてみませんか?何かが必ず変わるはずです。