活動レポート REPORT

更新日:2021.05.24

摂食障害 向日葵の会 「思い」

お子さんが小さい時に、風邪をひいたり発熱したりすると病院へ連れて行かれたと思います。
病院が混んでいたりして、長時間待っていたご経験もあると思います。
あの時のことを思い出してください。具合の悪い子供を少しでも楽にしてあげたい母の思いで待っていましたよね…子供の側に寄り添いながら。
摂食障害を発症している今の我が子も、あの時の我が子と同じなのです。
小さかった我が子が思春期になってはいますが、お子さんの心は小さいときのままです。
摂食障害の症状がお子さんを更に不安や心配、恐怖の中に連れ込んでいます。自分でも何が起きているのか、どうしてそうなっているのか訳がわからない状態です。
そんな我が子の気持ちを優しく暖かく包み込んであげられるのはお母さんしかいません。
何も言わずにただ待ってあげられるのはお母さんなのです。
摂食障害は食べることや食べないことが症状なので、そこを治そうと力が入りがちになります。
過食症状には、食べなければ良い。拒食症状には食べれば良い。と言ってしまったり思ったりしがちですが、それは根本にある心の回復へは繋がらないと言っても過言ではありません。
傷つき不安と恐怖に支配されているお子さんの心が少しずつ安心して、失った自信を取り戻していくことが回復へ繋がるのです。
あの時、病院でお子さんの側に寄り添いながらずっと待っていたお母さんの心、そんな気持ちで今のお子さんに寄り添ってあげて欲しいと思います。