「こだわり」
摂食障害の渦中にいるときは特に物事に対してのこだわりが強くなります。
例えば食べ物の一例ですが、買ってきたケーキが箱の中で少し形が崩れていたりとか、きれいに盛られた惣菜が少し傾いて片寄っていたりとか、そんなことが起こると許せないしパニックになったりします。
それは全てに完璧を求める本人達だからなのです。
親にしてみれば、少しくらいどこがいけないのか?食べてしまえば同じじゃないか?などと思って、つい口にしてしまいがちです。
親御さんがそう思うのは無理もないのですが、それは摂食障害のお子さん特有のこだわりなのです。
今はそこにこだわっているのです。
ですから、お子さんのそのこだわる気持ちを親が受け入れて、共感してあげることが大事です。
「こんなに傾いた!」
と言っていたら
「そうだね。傾いたね」
と共感すると、子供の気持ちを否定していません。
共感してもらった子供が、その傾いたり崩れたりしたものをどうしたいと思うのかが次に繋がっていくのです。
こだわりを持つ子供達です。
これではダメだと新しいものを欲しがるのか、少しくらいオッケーだとそれを食べるのか、色々なことを言ってきます。
そういう日常生活で起こる事柄1つ1つの関わりを丁寧に大事にしていくと、必ず子供達の心の奥底にあるものが変わってきます。
自己肯定感が低くて自己否定をする子供達です。
日常において、お母さんにできることはお子さんのことを認めてあげる関わり方です。それが大切です。
向日葵の会では、日常生活の中で起きる事柄を通して、お母さんの気持ちやお子さんの気持ちを深掘りしながら話をしていきます。
会に参加してご自身のことも振り返ってみませんか?
更新日:2022.01.12