12月10日に「市民活動のチカラ~一眼レフカメラで人の魅力を最大限!!見せる活動写真を撮る力~ 」を開催いたしました。今回は外部講師としてプロカメラマンの岩渕恭孝さん(Sutdio RINGS)をお迎えして、魅せる写真の撮り方について学びました。
SNS、ブログが盛り上がり、インターネットでだれもが情報を発信できる中、「写真力」の重要性が増しています。それは「いい写真」が注目を集める要因にもなっていると言われるほど。市民活動においても、資金調達や情報発信をする際に、人に活動を知ってもらうために「写真」がすごく大事になっているのです。
そんな中、プロカメラマンの岩淵さんから明日からすぐに使えそうな、写真の考え方を教えてもらいました。
岩淵さんいわく、「写真にはいろいろなテクニックがあるけれど、一番大事になのは構図」とのこと。
今はカメラが進化しているから、画像はかなりキレイに撮れます。それは一眼レフに限らず、コンパクトデジタルカメラでも、スマートホンでも画像加工を含めて、いい写真は撮りやすくなっています。
ただし、「構図が悪ければ全てダメ!」なんです。
その構図を決める前に大切なのが、次の5つをしっかりと考えることが大切。
1.「何をどう撮るか?」 主題を決めよう!
2.「写真は引き算」 全部入れてはダメ。何を写さないかを決める
3.「視点を変える」 いつもの目線でばかりではなく、角度や距離、高さも変える。
4.「背景も写真の一部」 目で見るのは3次元、写真は2次元。
5.「線の活用」 人は目で線を追うので、良い使い方をすると立体感が出せる
そういうところを意識して写真を撮ると、上の写真のように同じ「松ぼっくり」を撮った写真でも、こんなに取り方が変わってくるのです!
さらに、カメラの構え方の基本として、「ポジション」、「アングル」の違いを丁寧に説明。
そして、基本的構図と言われる「三分割法」「対角図法」、「シンメトリー」、「三角構図」、「日の丸構図」の5うの特徴を事例と共に解説してもらいました。
これらは一眼レフはもちろんコンデジでもスマホでも活かせる知識!ということで、皆さんメモの手が忙しそうでした!
それ以外にも「ヨコとタテの使い分け」や「フレーミング」、「人の姿を撮る時は“切っていい箇所”と“切ってはいけない箇所”」、「フォーカスロック」の話など情報盛りだくさんの会になりました。
アンケートでも「もっといろいろ聞きたかった!」「写真を学ぶには一回じゃ時間が足りない!」と声が多くあり、写真の魅力と奥深さが味わえた講座になったと感じました。
質疑応答や講座終了後のフリータイムでも、参加者の皆さんは講師の岩淵さんを取り囲んで思い思いの質問をしていました。
「何を撮りたいか、どう表現しようか」をよく考え、距離とポジション、角度、構図で写真はこんなに変わる!ということを実感した今回。あとは、これをしっかりと意識して沢山場数を踏むことが大切です。
また、「どんな写真にしたいかのアイデアを多く持っているかも重要。そのためには沢山いい写真を見て“こんな風な写真を撮りたい”と思ってシャッターを押すと、写真はどんどん上手くなります」と岩淵さん。彼のスマホには自分が参考にしたい大量の写真が保存されていました。プロでも日々いい写真を吸収して勉強しているんですね!
今はインターネットで誰でも簡単にいい写真にアクセスできる時代です。ぜひ、いい写真を見て、構図の基本を押さえて、自分たちの活動を魅力的な写真におさめて情報発信に活かしてください。
岩淵先生!楽しくも実践的な講座をありがとうございました!!
市民活動パワーアップ勉強会「市民活動のチカラ」では今後も、皆さんのチカラになれるようなテーマと内容で勉強会を行っていきますので、よろしくお願いいたします。