活動レポート REPORT

更新日:2016.01.20

1/19 わりばし1本から社会貢献できる市民活動 【NPO法人地域循環ネットワーク】

先日、NPO法人地域循環ネットワークさんの活動を見に行ってきました。

NPO法人地域循環ネットワークは、「ゴミ」から「資源」へ を合言葉に「ゴミ」を再利用することで環境にやさしい循環型社会を作る活動をしています。

NPO法人地域循環ネットワークの歴史は古く、1999年のNPO法ができる前からの活動になります。
1994年に環境保全に関わる運動の中で、家庭生ごみリサイクルを行なう「サークルみずばしょう」が発足しました。
サークルみずばしょうでは家庭からでる生ごみを対象に活動していましたが、学校からでる給食の調理残さからもたくさんの生ごみが出るらしいという話から、給食調理残さを回収することとなったそうです。
この学校給食調理残さの回収開始を機に、1997年9月に「地域循環ネットワーク」が設立されました。

現在の主な活動は
・学校給食調理残さ再利用事業
・わりばしリサイクル事業
・炭焼き考房
・環境商品の販売
など多岐にわたります。

私たちがこの日お邪魔したのは、わりばしリサイクル事業のボランティア活動の日でした。
毎週月曜日~水曜日までの午前中が活動日です。
ボランティアには誰でも参加でき、時間も決められていることはなく、自分のペースで時間を決められるそうです。
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使用済となったわりばしを飲食店などの施設から回収し、分別します。
一般の方の回収場所としましては、アオーレ長岡(西棟3階 ながおか市民協働センター)や一部のコミュニティーセンターなどでも回収を行っています。

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状態のよいものは製紙企業に持ち込まれ、パルプとしてまた紙に再生されます。
状態が良くもなく悪くも無いものは、炭焼きをして「わりばし炭」へと変わり、販売されています。
このわりばし炭は、アオーレ長岡でも販売されています。

全体の約1割がまた紙として利用され、約8割はわりばし炭になり、約1割は燃料になるとのことでした。

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企業は経済の循環を考えます。
環境の循環を考えるこの活動は、企業にはなかなか出来ないと思います。

身近なところから変革をしていこうというこの取り組み。
経済という観点から見ると、労力(コスト)がかかり、この活動はお金を生むまでには至らないので、一見無意味に見えるかもしれません。
しかし、限りある資源を使う「地球」という大きなものからみると、この活動はとても意味のある大切な活動です。

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たかがわりばし1本と思われますが、それが集まるとどれだけの資源になることか。
それを支えるボランティアさんのチカラも偉大だと感じました。