活動レポート REPORT

更新日:2016.02.12

【葵学園活動レポート】 異文化交流から学んだ伝えることの大切さ

葵学園は、今年で創立13年目。県内全域から通信制高校生が通っています。
葵の理念は、「生徒一人ひとりの卒業後に貢献する」ということもありキャリア教育に力を入れています。

高校生とはいえ、それぞれ先を見据え、将来が楽しみな生徒ばかりです。
コライトではそんな生徒達と【葵学園 レポ】として地域情報を発信していきたいと思います。


第一弾は、
4月から海外留学をするIさんからの活動レポート!

Iさんは、夏を過ぎても進路が決まらずに悩んでいましたがある日、

「留学することに決めました。でもよくわからない」と突然留学宣言!


グローバリズムといわれて久しいですが、海外での生活となると、生徒も親御さんも不安が多いのは当然のこと。実際、言語だけでなく、国民性、宗教観、価値観、生活習慣等々、日本とは全くといっていいほど違うため海外に行ってから、ホームシックにかかりリタイアしてしまう例も少なくありません。

そこで、留学前に実体験する一つの方法として、(公財)長岡市国際交流協会のホストファミリー(ホームステイ)を提案。

今回はその体験レポートになります。さてさて、何を感じたのか楽しみですね!

 


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[異文化交流から学んだ伝えることの大切さ]  Iさん

私は留学を決めた時、ただ英語だけを勉強すれば良いと思っていました。
けれど、葵学園の先生に相談した際、「異文化と交流することが大事だから、その一環としてホームステイを受け入れてみたらどうか?」と自分では思いつかなかった提案をして頂きました。


その縁で今回、生まれて初めてのホームステイ受け入れ。
家族総出でおもてなしを考えたり、飾りつけをしました。

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どんな人が来るのかな?
喜んでくれるかな?
そんな不安とワクワクが入り交じった気持ちでホームステイは始まりました。

当日は、技科大に通うスリランカ人の女性でした。
彼女は、とても明るく気さくでそばが大好きで、何より日本が大好き!と沢山お話しをしてくれました。


福笑いやジェンガをしたり、わたあめを作ったり、着物を着たり、笑い声が絶えなくて。
私が4月からのことを話すと、「じゃあまいさんとはこれから英語だけで話します」と言われてしまいました!!!
英語の発音を直してもらったり、日常会話を教えてもらったり。
まだまだ分からないことだらけの英語なのに、とても充実感に溢れ、話すことが大好きになりました。

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たくさんの会話を交わす中で一つ、質問に答えられず気になったことがあります。
それは「日本人はどうしてNOと言わないの?」
という彼女の疑問です。
「美味しくないものを食べた時、表情は美味しくないという顔をしているのに、美味しいといったり。どうしてですか?」

私は答えられませんでした。
友達が落ち込んでいるとき、『大丈夫だよ』と声をかけます。
それは相手のことを本当に思っているのか?
もちろん、100%の気持ちで『大丈夫』と言っている人もなかにはいると思います。
しかし、心のどこかで『この嫌な空気をどうにかしたい』という思いが少なからずある場合。
結局は相手の気持ちになれていない。
私もそうだということに気付きました。

「スリランカでは、相手のためを思って直球で言います。
その時相手が怒ってしまったり、その後の関係が悪化するならばそれまでの関係。
日にちが過ぎこのままは嫌だなという気持ちが芽生えれば自分から向かっていけばいい。
今、生まれた気持ちを相手にぶつけないのは失礼」というようです。相手と向き合っていないからです。

今後の展開のために今の気持ちにブレーキをかけるのではなく、今は今の気持ちを表す。
他人の気持ちになって考える。ということ。
それは100%相手を思うことができれば自然にできるはず。
日本人の優しさゆえの悪いところを指摘された気分になりました。

伝えたいという気持ちがあれば言語や国の違いで言葉としては伝わらなくても、相手を思う気持ちはちゃんと伝わることを学びました。

自分がしたことは、必ずひとつひとつ返ってくる。
このホームステイの経験が日頃の日本人としてのコミュニケーションの価値観を見直すきっかけになりました。


一泊二日という短い期間でしたが、異文化と交流し、それを受け入れることの大切さと共に楽しさを実感しました。
そして春から始まる自分自身のホームステイが楽しみになりました。

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みなさんも少しでも興味があればホストファミリーになるといいかもしれません。
言葉が伝わらない環境でどうやって心を通わせるのか。
得るものはとても大きいです。

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活動内容から、とても濃密な2日間だったことが伝わりますね!
日本と外国の違いが実感できたようで益々留学への期待値が上がったとのこと。

Ⅰさんはこの体験のほかにも、同時期に留学される人達での事前ガイダンスに参加してきたとのこと。英語力や外国に対する知識の差で他の留学生と大きく差があるのではないかという不安もあったようですが、ガイダンスに参加してみたらみんな留学に対する気持ちはⅠさんと一緒でした。

共通するのはこの日本を飛び出したい。自分の可能性を広げたい。と言う気持ち。お互いの気持ちが解り合えて、ますます留学に対する意気込みと期待感が増してきたようで、Iさんの表情はとても輝いていました。
また、自分が受け入れる側になったことで、今度は逆の受け入れられる側の立場も考えられたとのことで、とてもよい経験だったようです!


葵学園の生徒レポート、第一弾はいかがでしたでしょうか。
今後も地域のかたとの触れあいなどを中心にレポートしていきますのでよろしくお願いします!!