皆さん、吃音(きつおん)という言葉をご存じですか?発生率は国や人種を問わず人口の約1%と言われる症状で、一般的には「どもり」と言われている‘コミュニケーション障害’のことです。
言葉が流暢に出ず、喋りにくさを特徴で、言いたい言葉が頭で分かっていてもなかなか出てきません。
吃音の多くは、本人が症状を“自覚”し、“恥”の意識を持ち始めると慢性化の道をたどり始め、生活上に様々な困難をきたし悩みます。
原因は様々な説がありますが、いまだ不明。有効な“治療方法”もいまだ確立していない症状なのです。
そんな、吃音に悩む当事者の人たちのセルフヘルプグループが「にいがた言友会」さんです。3月12日土曜日に長岡市大手通のまちなかキャンパス長岡にて「第1回長岡例会 兼 カウンセリング例会」が開かれました。
吃音に悩む当事者、関心のある人が合わせて10名ほど参加。臨床動作法の紹介や、音楽療法の体験が行われていました。音楽療法の時間には参加者の皆さんで歌を歌ったり、ミュージックベルを鳴らして全員で演奏を楽しんだり。笑い声が響く温かい会でした。
長岡市の人口は約28万人ですので、統計上は2,800人もの吃音で悩む方がいることになります。決して少ない数ではないですが、なかなか一般の人への理解が進んでいないと言います。そして、悩みを抱える方も、相談の場所がないそうです。
そんな中で、にいがた言友会さんは吃音で悩む方々の相談の場として、活動を続けています。例会は無料でどなたでも参加可能。定期的に新潟市と上越市で開催されていますが、長岡市でも不定期に例会・相談会をやる計画があるそうです。
気になる方は、ぜひwebサイトにアクセスしてみてください。
にいがた言友会:http://niigata-gyk.wix.com/index
唐澤 頼充