長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2023.09.18

自分を大切にすることで相手を大切にできる|一般社団法人 Hugme

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「一般社団法人 Hugme」さんにお話を伺いました。

◆貴社の概要を教えてください。

一般社団法人Hugmeは2023年3月16日に設立した会社です。ママ3人で活動しており、企業向けの女性のヘルスケアに関する研修やオンラインコミュニティの運営、性教育の普及を目的に保育園や学校での性教育講座を行っています。

  

◆取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

「ジェンダー平等」「貧困」「質の高い教育」の3つにフォーカスを当て、性教育というツールを使って活動をしています。なぜそこで性教育?と疑問に思われる方が多いと思いますが、性教育は単に妊娠出産・避妊・性交といった知識を教育するのではありません。
人間関係や暴力、ジェンダー、自己理解など、いろんな角度から一人一人の人権や健康について学ぶのが性教育になります。「自分のこころと体の守り方」を知ることで「相手のこころと体の守り方」を理解することができます。そうすることで「男らしさ」「女らしさ」の壁がなくなったり、望まない妊娠の防止にもつながります。子ども一人ひとりが性別や環境に縛られず、自分らしく生きられる環境を整えることが、結果的に自己肯定感が上がり「質の高い教育」になると考えています。

◆取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

保育学生のころから子どもたちに【命の大切さ】【自分を大切にすること】の重要性を感じてきましたが、周りにそんなことを話している人はいませんでした。しかし実際に保育現場で働く中、自分が母になったことでやはりここを伝えることは重要だと改めて感じました。初めは自分の子どもにだけ伝えていましたが、それだけでは自分の子どもを守ることが出来ないと感じたのがきっかけです。

◆周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

公務員辞めるなんてもったいない、戻ったほうがいいとたくさんの人に言われましたが、家族は応援してくれました。一日に500件のDMを送ってアプローチしたり、飛び込み営業したり、やったことないことばかりしているので、試行錯誤の毎日です。
活動を広めたい半面「性教育=恥ずかしい」というイメージの壁にぶつかっています。先生方は性教育の重要性を理解してくれているのですが、子どもを持つ保護者様からの理解がなかなか得られない状況もあります。ですが、性教育を進めたいという保護者様も少しずつ増えてきて、実際に講座を受けてくださった方からの嬉しいお声を聞くと、この活動を続けてきてよかったと思えます。

◆貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

「性教育=タブー」ではない世の中にし、全国の子どもやママとつながってみんなが笑顔でいられる社会にしたいです。

こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。