長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2023.11.20

社員の健康が地域の活性化に|日本精機株式会社

長岡市内でSDGsに取り組む方を訪問!
今回は「日本精機株式会社」さんにお話を伺いました。

貴社の概要を教えてください。

1945年に創業した日本精機株式会社は、自動車やバイクに搭載されているメーターの開発・設計・製造を行う会社です。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

社員の健康に配慮した社員食堂メニュー「ウェルネスランチ」「SDGs・健康経営メニュー」の開発に取り組んでいます。

当社では「健康経営」に積極的に取り組み、ESG(環境・社会・法令遵守)やSDGs(持続可能な開発目標)活動を組み合わせて推進することで、持続可能な社会の発展に貢献できるようにしています。
また、地域社会との交流を図りながら推進するように心掛けており、地域の活性化や発展にも繋げようとしています。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

きっかけは、2012年に高血圧対策として、当時新潟県が推進していた「にいがた減塩ルネサンス」運動に賛同し、社員食堂の減塩対策を行ったことです。しかし、減塩だけでは不十分で、社員のメタボは増える一方でした。そこで、2019年に、会社のお昼ご飯を食べることによって自然と健康になれる社員食堂メニューの開発・提供を企画し、誕生したのが『ウェルネスランチ』です。

ウェルネスランチ開発には、社員食堂を担当する「日精サービス」の食彩キッチン部門の管理栄養士や調理師が協力・監修し、知恵を出し合いながら推進しました。この取り組みは2019年に厚労省・スポーツ庁主催の「健康寿命をのばそう!アワード」で『厚生労働省健康局長優良賞』を受賞しました。

社員食堂を通した「食育」を大切にしており、安心・安全・健康な食べ物を選ぶ力を重点に置いて活動しています。減塩を実現するために、塩分に頼らない味付けに慣れることを促進し「バランスの良い食事=ウェルネスランチ」のイメージを徐々に定着させました。

 

2021年9月からは、地元・長岡の食生活改善推進委員さんの協力を得てコラボレーションランチメニューが誕生。また、長岡農業高校の生徒さんが育てた食材を購入し、メニューに採り入れる機会を定期的に設けています。 

2023年度には、「亀田製菓グループさま」が開発した代替肉や「一正蒲鉾さま」が開発した「ネクストシーフード」を使用したSDGs・健康経営メニューをつくり、地元の企業のSDGs食材を活用して社員に身近な形でSDGsを感じてもらえるようにしています。社員食堂では、SDGs食材を取り入れたメニューのポスターを掲示し、啓蒙活動も行っています。

社員食堂メニュー開発は、健康経営の枠組みから始まり、その後SDGsの要素を組み込んでいます。地域の団体や企業との協力を通じて、社員食堂を通した食育が安全・安心・健康な食べ物を選ぶ力だけでなく、「視野を大きく持ち、地球の食を考える力」を育むことも目指しています。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

対外的な評価として、新潟県から 2021年「にいがた健康経営推進企業表彰 知事賞」を受賞。
そして、2022年「健康経営優良法人」に申請し、認定を受けました。
社員食堂の取り組みなので、笑顔で食べている社員の姿を見るのが嬉しいです。おかげさまで社員の健康診断の結果も改善しており、肥満、血中脂質、血糖、肝機能における有所見者が減少に転じています。

SDGsに基づいたコラボメニューの食材探しは大変な面もありますが、私たちは楽しんで取り組んでいます。色々なリサーチをして「これだ!」という食材を見つけたら、地元企業などに電話してアポイントを取るところから始めています。

貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

社員食堂の取り組みを通して、まずは社員がこれから先も活き活きと元気に仕事ができるように、食の面での環境を充実させていければと思います。
そして、この取り組みがほんの少しでも、地域貢献に繋がると良いなと願いながら期待したいと思います。

【日本精機株式会社ウェブサイトにてご紹介いただきました】
FMながおか「つながるラジオ/長岡みんなのSDGs」で、
当社・社員食堂の取組みが “SDGs目標3. すべての人に健康と福祉を” として紹介されました


こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。