長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2024.09.30

“長岡モデル”の防災監視システムを世界へ | 株式会社イートラスト

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「株式会社イートラスト」さんにお話を伺いました。

貴社の概要を教えてください。

電気・情報通信のインフラ整備に取り組み、公共事業の分野での社会貢献を目指している会社です。前身となる会社が長岡で1935年に創業し、2007年にイートラストとして設立しました。2018年に本社を東京に移し、国内各地に9つの事業所を設けています。従業員は204名(2024年7月16日現在)です。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

  • 事業活動マテリアリティ(事業活動を通じて重点的に取り組む課題)

  • 全社活動マテリアリティ(会社全体を通して重点的に取り組む課題)

取り組み目標として掲げているのは上記のとおりです。

事業活動において、SDGs関連として特に力を入れているのは、防災情報システム、再生可能エネルギー(太陽光発電)分野における開発、販売、施工です。

また全社活動においては、2019年より3年間、長岡技術科学大学、長岡高等専門学校との三者連合による「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」の共同活動に取り組みました。終了後は女性活躍を目指す施策や海外から若者(学生や若手政府関係者)のインターンなどを積極的に行っています。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

「社会に必要な存在となる」を社是に掲げ、主に電気・情報通信分野におけるインフラに長年取り組んでおり、公共事業を中心に社会貢献を目指すという姿勢で事業活動を行ってきました。

2015年以降には社会の要請に応える形で防災や再生可能エネルギー分野において開発・提案、施工に力を入れています。

また海外への防災支援も10年ほど取り組んでおり、中でも2014年より2年にわたり長岡市役所の防災担当者様と一緒にJICA草の根技術協力事業を通じ、フィリピンへ同市の防災システムをモデルにした河川監視システムを導入する支援を行っています。

その他にも、バングラディシュ、ミャンマー、ブラジル、マレーシアなどでも弊社の河川監視システムを導入してきました。

SDGsの取り組みが世界で始まったころ、その基本的な概念や目標は私たちが行ってきた活動そのものであるということを感じ、改めてSDGsとの関連性を整理し、目標を掲げることになりました。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

2022年に新潟県SDGs推進建設企業登録制度に登録、また2023年に新潟県エコ事業所表彰を頂くなど評価いただいており、大変ありがたいと思っております。

また経産省の海外に向け日本の防災事業を紹介する「グッドプラクティス事業事例集」に2020年より継続して当社の河川防災システムの事例が掲載されています。

今まで手掛けてきた事業そのものがSDGsと一致していることの自覚と誇りをもって、これからも業務にあたろうと全社員に伝えたところ、特に若手社員の反応が良かったことが印象的でした。

 

貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

自然災害で命を落とす方が一人でも減り、また防災や環境のための情報通信、電気のインフラつくりを通じ、いつでも安心して暮らせる先進的な社会を作る、その一翼を微力ながら担っていきたいと考えています。


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