長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2025.06.19

立場をこえて考えるこれからの建設会社 | 株式会社北澤工業

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「株式会社北澤工業」さんにお話を伺いました。

貴団体の概要を教えてください。

長岡市に本社を置く建設会社で、1968年(昭和43年)に設立しました。従業員数は47名(2025年5月現在)です。主に土木工事、設備工事、環境リサイクル事業など、地域のライフラインに関わる多様な工事を手がけています。持続可能な社会の実現に向けて、環境・社会・経済の各側面でSDGsに基づいた取り組みを積極的に進めています。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

北澤工業では、以下のSDGs目標達成に貢献するための多様な活動を展開しています

 

目標4:質の高い教育をみんなに

    • 小学校への出前授業や「こどもシゴト博2025 in 長岡」への参加を通じて、次世代を担う子どもたちへの教育支援を行っています。
    • 社内では、社員研修の機会を増やし、多角的・客観的な自己実現を支援しています。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

    • 「建設業=男性の仕事」という固定観念を払拭し、あらゆる職種で女性の人材登用を積極的に進めています。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

    • 水道管工事を通じて安心安全な水を届ける管工事業者として、震災などの災害復旧に対応できる体制を維持しています。

目標8:働きがいも経済成長も

    • 広報活動の拡大やアニメーション制作を通じて、ライフラインを守ることの重要性への理解を促進し、企業価値向上に努めています。
    • 先日「ユースエール認定制度」に認定され、働きやすい職場環境の提供と人材育成に力を入れています。

目標13:気候変動に具体的な対策を

    • 寺泊海岸清掃(スポゴミワールドカップへの参加)、エコキャップ・プルタブ回収、地域のごみ拾い活動、植樹活動など、多岐にわたる環境保全活動に取り組んでいます。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

私たちがSDGsへの取り組みを始めたきっかけは、水道管を通じて安心安全な水を届けるという私たちの事業そのものがSDGsに深く関わっているという認識と、グループ企業の「社会の貢献を通じて全社員の幸福を追求する」という理念との合致でした 。SDGsへの貢献を通じて、若者や求職者、ステークホルダーに対し、私たちの会社の強みをアピールできると考えました

2021年3月からSDGs活動に力を入れています 。まずは、SDGsを社内に普及させるチームを結成し、これまでにゲームを通したSDGs認知活動や植樹活動・ごみ拾い活動などを行ってきました 。講師をお招きしてSDGsについて講演をしていただいたこともあり、現在はSDGs達成について社内の理解も浸透してきているように感じます 。ホームページでも活動内容とSDGsを関連付けた発信を行っており 、理解が浸透してきた現在はSDGsに特化したチームではなく、継続して参加している寺泊海岸清掃や企業として地域活動に参加するサポートを行うプロジェクトチームに変化しています

具体的な経緯は以下の通りです

  • 2021年3月:SDGsチーム結成(他健康経営チーム・環境整備チームも同時結成)
  • 2022年2月:新潟県SDGs推進建設企業登録制度に登録
  • 2025年4月:3チームをピクミンプロジェクトに改変

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

始めた当初は、「業務とは関係ないこと=やらなくてもいいこと」というイメージが強く、理解してもらうことは容易ではありませんでした 。ですが、社長が率先して活動に参加する姿を見てもらい、巻き込まれてやってみると、今まで見ることがなかった所(自然環境の面もそうですが、関わる人の内側など)が見えたりして、意外にわくわくする体験ができています 。頭での理解に訴えることより、体感することで自然に関心が湧き起こったことが浸透の大きな要因かと思います

子供たちの方が先にSDGsを学び、知識を持っていたことも、働く大人たちに環境への意識を高めるきっかけになったかもしれません 。エコキャップ回収では、たくさん集まった際には、地域の小学校へ寄付し喜ばれています 。こうした思ってもみない所からの反響もあり、徐々にではありますが、社内でのSDGs意識もエコキャップ・プルタブ回収量と共に右肩上がりになっています

貴団体の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

様々な業界で人手不足が叫ばれており、特に建設業界は顕著です 。そこに加え近年、ライフラインに関して全国で老朽化における事故が相次いで報道されており、水が使えることが日本では当たり前ではなくなってしまうかもしれないという危機すら感じます

私たちのSDGsの取組を通して、ライフラインを守る企業として、今ある長所、これから目指す我々の伸びしろを明確化し、社会的業界価値を高めていくこと、人財育成に力を入れ、社員一人一人の能力を底上げし、技能・技術を高く評価してもらうことを達成していきたいです 。社員が気持ちよく働き、地域の皆様に期待を超える貢献ができる企業となることを最優先で考え、小さな取組をコツコツ積み重ねていきたいと思っています

こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。