長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2025.11.25

「シマキュウSDGs宣言」に記した4つの思い | 株式会社シマキュウ

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「株式会社シマキュウ」さんにお話を伺いました。

 貴社の概要を教えてください。

株式会社シマキュウは、 昭和11年創業、産業用高圧ガスを中心に、溶接、産業機器、鋳造材料(鋳物の原材料)などを取り扱う商社です。
シマキュウとしては270名、グループ全体では450名シマキュウとしては国内15拠点グループ全体では国内25拠点で事業を展開しています。

貴社が取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

当社では4つの柱をSDGsの目標として掲げています。

「職場の働きがい」
当社の社訓でもある「常在戦場」という言葉をスローガンに、チャレンジ精神をもった人材がやりがいをもって働ける職場環境を作っています。

「環境への配慮」
省エネ商材の販売や、ガス充填時のロス削減、また環境ISOも取得していますので、電力や燃料、コピー用紙など様々な項目で削減を徹底しています。

「地域貢献」
地域に根差した企業として、地域のクリーン作戦の実施や、毎年8月に行われる長岡花火大会の協賛などは20年近く継続しております。

「組織体制の強化」
今シマキュウグループとして全国に25拠点あるなかで、それぞれの拠点で避難訓練やBCP(事業継続計画)を策定することによって、緊急事態でも迅速に対応できる体制を整えています。

以上の4点がSDGsの目標と取り組みになります。

 

 取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

SDGs宣言を行ったのは2022年、今から3年前に行いました。
ただ実際には、20年以上前からISOに取り組んでいたこともあり、「普段からやっていることを正式に形にした」という側面があります。
地域密着企業として社会的責任もこれからは果たしていかなくてはいけないという思いが背景にあります。

 周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

社員からは、働きやすい環境つくりというところが一番好評です。
特に近年では残業時間の削減のために、各業務のデジタル化、そしてDX化へと挑戦することで外出先でも社内と同じように仕事を行い、情報共有を行えるように進めています。
他には勤続10年、15年、20年の社員を対象とした永年勤続表彰や、3年に1回全社員を対象に海外旅行にもいっています。

一方で大変だったことは制度設計の部分です。
近年ではインボイス、電帳法の改定から労務関係の法改正まで毎年行われているので、とにかく時代の変化に遅れないに情報収集を徹底していました。
また人事評価においても、当社は実力主義をうたっていますので、基本給のほかにも手当関連を新設しました。
会社側としては人件費の増加に頭を悩ませることもありますが、やっぱり社員のモチベーションアップのためにも、頑張った人にはしっかりと給与で還元することがシマキュウのスタンスですので、これからも増やしていこうと思っています。

 貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

私たちは地域密着型企業として「地域とみなさんと共に発展する企業」であり続けたいと考えています。
たぶん2030年には今よりもっとAIが発展して、一部の仕事は置き換わっていくと思います。
ただ、それでも人にしかできないことは必ず残っていきますので、時代変化にあわせて地域にも環境にも優しい循環型の社会づくりを目指しています。
そして「困ったときはシマキュウ」と地域の皆さまに思い出していただけるような、そんな信頼される企業でありたいと考えています。

 

学生をはじめ多くのみなさんに「ものづくり」の魅力を伝えたいと考え、会社敷地内に体験型の展示ルーム「ものラボ」を建設中。
年内(2025年)にオープン予定です。
産業用の溶接ロボットや協働ロボットをはじめ、実際に“見て・触れて・感じて”いただけるスペースです。
どなたでも見学可能ですので、ぜひお気軽にお越しください。