会議や打ち合わせで、「なかなか意見やアイデアが出ない」、「同じ人ばかりが発言している」といったことはよくあります。
今回は、色々な人からアイデアを出してもらいやすくするための、ちょっとした工夫をご紹介します。
「発言してもいい場」ではなく「する場」に
会議でなかなか発言できない理由の一つは、1つ目は「私なんかが発言して良いのか…」という遠慮。よく日本人は自己主張や、活発なディスカッションは苦手と言われますが、「何でも発言して良いよ」と言われるとかえって萎縮してしまいがちです。一方で、指名して聞くと、大抵はちゃんと意見を持っていたりします。なので、意見がほしいときは、司会が順番に指名するなど、必ず発言する機会をつくれば実は意見はけっこう集まります。
アイデアの「的」を用意する
発言の機会があっても、「的外れだったらどうしよう…」という不安から、当たり障りのない意見しか出ないということもよくあります。そんな時は「何が求められているのか?」や、「どんな基準で考えれば良いのか?」がわかる、アイデアの“的”があると発言しやすくなります。そのためには、司会が積極的に質問を投げかけたり、またアイデア発想のフレームワークを使ったりすると効果的です。
例えば、イベントや事業の反省会をする際に、「2軸思考」を使ってみましょう。図のように、縦軸に「想定内↔外」、横軸に「良い↔悪い」を設定すると、想定通りに①良かった/②悪かった、③想定外に悪かった/④想定以上に良かった、という4つの視点(マト)ができます。ただ普通に反省点を聞かれるよりも、意見が言いやすい気がしませんか?
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