Q.自分たちの活動に、若い人たちにもどんどんと入ってきてほしいと思っています。どんなことをしたら若者に関わってもらえるでしょうか?
A.
どんな活動も、若い人たちが関わってくれると元気が出ますよね。
最近の若者たちは、環境教育や、探究学習など教育内容の変化によってか、社会貢献やボランティアに関する関心や意識が高まってきていると言われています。
「貢献意欲が高まっているなら、若い人も仲間になってくれるかも!?」とつい期待を抱いてしまいがちですが、そう簡単なものではありません。
それは、世代によって社会貢献活動に参加する動機が違うからです。
社会貢献活動への参加動機因子を性別や世代などで比較した研究によると、若者層ほど利己的な動機が強いようです。
具体的には「自己成長と技術習得・発揮」「レクレーション」といった動機です。
一方で、年齢が高くなるほど「利他心」や「理念の実現」、「社会適応」といった社会的な動機のほうが強くなる傾向があるようです。
私もそうですが、年長者や実践者ほど人を活動に誘う際に、自分たちの活動の「テーマ」や、向き合っている「社会課題は何か?」など、社会的意義を大きくアピールしがちです。
けれど、それだけでは若者の心は動きません。人に行動してもらうためには、相手の気持ちに寄り添うことが不可欠。
若者に参加してもらうためには、「成長できるか?」「スキルが身につくか?」「参加して楽しいか?」「友だちができるか?」といった彼らの動機に合わせて誘い方を工夫することが効果的かもしれませんね。
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