2016.11.15

【今日どう?通信】人に教えたくなる話・・・その2(渡辺)

「お寺で作品展やってるので見に来てください。」と渡されたチラシの住所を頼りに、長岡の中心部から離れた、田園の広がる静かな住宅地に出かけてきました。

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お寺の本堂の一角に並べられた作品は、季節の花々や実を描いた水彩画です。

淡い色調の花々からは、かすかな香りやそよぐ風まで感じられます。

 

そして、「エコクラフト」と名付けられた作品は、日々の生活からはき出された様々なゴミ(作者にとっては貴重な夢のある材料なのですが・・・)に新たな使命を与え、その集合体として生まれた宇宙船『ガラクータ12号』。4ヶ月を費やした大作です。

 

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この「ガラクータ」には、いったい何種類、何個のゴミが使われているのか?

職場に袋をぶら下げておくと、職場の方々が材料になりそうな物を入れてくれるそうです。
「こんなのありましたー!」と、変わった形のモノをどんどん持ってきてくれるそうです。

その変わった形のモノを見て、「あれに使える!」とひらめく瞬間を楽しんでいるようです。

 

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かつては、「図画工作」を教える教師。だから、絵も描き工作もする。
「退職しても、好きな創作活動ができて幸せ」と笑顔で語っていました。

町内行事として地元のお寺で4日間だけ開かれる小さな作品展には、町内の方が会場係としてお茶の接待をし、「今日は、平日だから午前中は4人の来場でしたよ。」と和やかに世間話が始まる。

 

作ることの幸せ、見てもらえる幸せは、ひとりで叶えられることではない。その人が周りにどれだけ心を砕いてきたかによるのだと思う。

 

お茶とともに「妻の作ったクッキーです」とすすめられた。甘いクッキーは幸せの味でした。

 

 

文・NPO法人市民協働ネットワーク長岡 渡辺美子