2017.04.06

【今日どう?通信】賑やかだった昔に戻れないなら・・・(渡辺)

【賑やかだった昔に戻れないなら・・・】

 

眼下に日本海、佐渡を望む小高い場所に、寺泊野積センター(兼寺泊公民館分館)が有ります。

地域の人口減に伴い2005年に閉校した野積小学校跡地に地域住民のたっての願いで、現在のセンターが建てられました。

公民館として生涯学習やゲートボール、グラウンドゴルフといったスポーツの練習会場として地域内外の中高年が集う場と活用されています。

急な石段を登ると桜並木、二宮金次郎の像、校庭。その場に立つと、かつての児童たちの賑やかな声、給食の匂いまでが甦ってきそうです。

そんな賑わいをもう一度取り戻したいと、先日、地域住民が企画するイベントが行われました。

 

多目的ホールでは、寺泊中学校吹奏楽部の演奏が披露され、客席いっぱいに集まった子どもから大人までが手拍子で楽しんでいました。

グラウンドでは、ニュースポーツを楽しむ子どもたちの声が響いていました。遊び道具は違っても、久しぶりに子ども達が走り回る姿が戻ってきました。

海が荒れる冬場。漁に出られず、楽しみの少なかったこの地域で、大人たちが楽しんでいたという「宝引(ほうび)き」(“ほうびき”と読む。くじびきの意)を大人も子どもも一緒になって、この日の最後のお楽しみとして行いました。

1日限りの「地域みんなの学校」は、世代を超えた笑顔にあふれていました。

廃校、空家、空き地などが増えるいま、いつまでも同じ様ではいられない、時代の流れとともに変わらざるを得ない現実に、かつての賑やかさを知っている世代としては、胸が苦しくなるせつなさを覚えます。

昔に戻れないなら、子どもたちに何をどんな風に残してあげたらよいのか、いま、さまざまなところで、大人が真剣に考えていかなければならない時と実感しました。

 

NPO法人市民協働ネットワーク長岡 
渡辺美子