2013.12.12

【今日どう?通信 ぷれジョブフォーラムにて思う】

11月30日に「ぷれジョブ新潟フォーラムIN長岡」が開催されました。

「ぷれジョブ」とは、障がいを持ち支援を必要としている子どもたちが
自分の住む地域でボランティアのサポーターと一緒に、企業や公共施設で職業体験する活動です。
地域での活動を通じて、子どもを中心に地域住民や企業など沢山の人とのつながり、豊かなコミュニティを創ります。
市民協働センターでも、昨年来ぷれジョブの子ども達の受入を行ってきています。

この日、この「ぷれジョブ」を提唱された西幸代先生の講演が行われました。
この「ぷれジョブ」を発案したきっかけとなる西先生のお話が私にとって衝撃的なものでした。

一般的な仕事体験であれば、重度の障がいを持った子どもは参加できないと考えてしまいます。
しかし西先生は、重度の障がいを持った子どもとの出会いで「ぷれジョブ」を発案したという話をされました。

それは何故か?
実はそこに「ぷれジョブ」の本質があったのです。
仕事を体験するという事はあくまで手段であり、なんなら1時間一緒に過ごすだけでもいい。
西先生は子ども達が社会に対して「物事を考えさせる仕事をしているんです」とおっしゃられました。
それはつまり、「機能」を高め経済性、効率性を高めることに邁進してきた社会に対して、
「存在」そのものに意味があるのだということを伝えるということなのです。
重度の障害を持っている子どもが一生懸命生きている姿を地域の人たちに見てもらい、
そのことで命について考えて欲しいという事だと感じました。

 障がいという当事者である家族でなければ接する機会がないのが今の社会だと思います。 
地域の人たちとの接点をつくるためのしかけとしてこの「ぷれジョブ」は素晴らしい活動だと感じています。