2014.02.06

【今日どう?通信 ボランティア活動と事業活動】

【今日どう?通信 ボランティア活動と事業活動】

 市民団体にとって、みんなが手弁当でも力を出し合って行う「ボランティア活動」と、人を雇用し行う「事業活動」、どちらが地域課題の解決につながるのでしょうか?

先日、障がいを持つ子ども達を対象とした、就労支援・居場所づくりの活動を行っている団体さんにお邪魔しました。この団体それまでは、子ども達の親御さんが、ボランティアで活動をしてきました。この団体は、現在行政の補助事業を活用することで、場所の維持やスタッフの人件費も多少出すことができるようになり、毎日その居場所を開設し、多くの方が利用できるようになりました。

皆で、手弁当でやっている苦労を考えれば、制度的に支えられて、専門のスタッフが主となり活動を行い、より多くの人が利用できるサービスを提供できるようになった事はもちろんいい事ではあります。しかし、そのことによって、活動の担い手であった親御さん達が、徐々に「サービスの利用者」になっていくということが起こりつつあるそうです。その事は、サービスが充実した一方で、活動を支える担い手の減少につながり、課題の解決から遠ざかっているとも感じられます。

このケースから「専門スタッフ」と「ボランティア」この両立を考える事の重要性をしることができます。この団体では、専任のスタッフが行う事業と、会員の手弁当で協力してやるでやる活動を線引して整理をしたそうです。このような工夫がこれから多くの市民団体にとって大事になってくるかもしれません。

【阿部】