5月も中ごろになると、長岡市内のいたるところで田植えや畑の苗植 えなどにいそしむ人たちが田畑で精を出す姿が見受けられますね。
私も先日、ある団体が行っているコミュニティ農園にて、草取り耕し苗植えとまさに畑で汗かいてきました。
長く畑を見てきた90歳を超えるおばあちゃんにいろいろ教わりながら、若者と子ども達で畑を通じて人がつながるという趣旨でやっている農園です。
おばあちゃんの口から
「愛情もって育てんきゃ、作物なんて育たねぇこってや」
という言葉をいつもいただきます。
今日苗を植えたものが今日結果を出すわけではありません。
自然の中ですので、これをしておけば安心ということもありません。
愛をもって作物を気にしてあげて、世話してあげて、すくすく育つと信じてあげて。
そうして収穫できるのが喜びに変わります。
長岡では古くから「足るを知る」という精神があるのをご存知でしょうか?
長岡藩の時代、藩主は十分杯というからくり器を用い、藩士に生き方を教えたといいます。
十分杯は器の8割 以上そそぐとすべてがこぼれ落ちてしまうという仕掛けがしてあり、欲張らず、8割くらいで感謝をしてすごすことで、万事うまくいくという教えを表すそうです。
足るを知る。
今あるものをすべて食べてしまえば全てなくなるが、将来に対して愛をもって育てていくことがみなの幸せに通じ る。
まさに米百俵の精神ですね。
自然や田畑から教えてもらうことは多いです。
自然豊かで農耕の盛んな長岡には、その精神も色濃く残っています。
合理的に考えればやらなくてもいいことも、未来を考えて市民活動をしている人が多い地域だと、改めて感じることができました。
あなたの活動も、未来に向けて愛情を注いだ活動になっているはずです。
そんな活動が、お互いに欲張りあわずに目的を整えていくことが、協働のまちづくりに通じるのかもしれませんね。
いろんなことに感謝して活動していきましょう。
【樺沢】