2014.10.02

【今日どう?通信 】「普通の、暮らしの、幸せ」

今日どう?通信
「普通の、暮らしの、幸せ」

先日、とある講演会である方が「福祉とは、ふくし。ふ…普通の、く…暮らしの、し…幸せ」であると説明されていました。
福祉というと私にはあまり関係ないだろうと思っていましたが、「普通の暮らしの幸せ」と言われると、私の身近にある幸せなのか!とハッとしました。

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例えば…
1日の終わりに一杯缶ビールで晩酌を楽しむことは、普通の暮らしの幸せですね(ただし酒好きに限る)。
しかし、視覚に不自由を感じている方にとってはこの缶がビールなのか、それともジュース等なのか判別しにくいことがあります。

そこで、缶ビールのプルタブには点字がついています。

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ここには「おさけ」等が書かれていて、アルコール飲料とそれ以外を区別することができます。
これにより「ふくし」が実現します。

他にも、シャンプーのボトルの脇にもギザギザがついていて、これもシャンプーとリンスを区別するためにつけられています。
点字ブロックにも2種類あり、線が平行になっているブロックと点々がついているブロックがあり、後者は交差点などの要注意ヵ所ですよ、という合図になっています。

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これらの例から言えることは「普通の暮らしの幸せ」を作るのは、私たちの工夫次第ということです。
こんな不自由を解決したいという思いが工夫を生み出し、普通の暮らしの幸せに寄与しています。

特別な発明をしなければいけないというわけではありません。
なぜなら、普通の暮らしの幸せですから、かえって身近にできる工夫の方が良いのかもしれません。

今回は有名な例を上げさせていただきましたが、まだまだ身の回りには工夫がたくさんあります。
缶ビールはメーカーによっても点字ありのメーカー、なしのメーカーなどがありますので、探してみて、愛のこもった工夫を感じてみてはいかがでしょうか。

【のもと】