2014.11.25

【今日どう?通信】自らの地域について語れること

今日どう?通信 「自らの地域について語れること」

震災復興について学ぼうと、東北から多くの人たちが中越にやってきている。私はそのアテンドをさせていただく場面も多くある。10年経って気づくことは、 皆さん本当に「自らの地域について」饒舌に語れるようになったということである。もちろん前向きで誇らしげな語りである。

 市民活動の原点は、自らの地域を前向きにとらえ、自らのできることに取り組むことであると思う。後ろ向きにとらえていては、何かやろうという風に考えることはないだろう。地域の前向きな語りは、様々な人とのコミュニケーションによってしか生まれない。

 先日、川口の木沢集落に気仙沼の方々が訪れた。このような場面で、互いの震災体験を語り合うのである。その中で、10年がんばってきた取組が気仙沼の人 たちによって讃えられ、逆に気仙沼の皆さんも讃えられるのである。「10年、ボランティアや様々な人たちとの交流によって、自らの地域を見直して来た」と いう言葉は、そのことを象徴する言葉であろう。

阿部巧

(写真は、木沢集落と気仙沼の皆さんとの交流会の様子)

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