最近日に日に暖かくなって、すっかり春らしくなりましたね。
花粉症が激しい私には過酷な時期ですが、春は新しい出会いと別れ、そして一歩前進の季節です。
春から新しい環境に進む人、新しく加わる仲間を受け入れる人、新しいことを始める人、または特に変化はないけど何か変わりたい人。
環境や意識によって、いろんな人がいるんじゃないでしょうか。
変化は人を育てるといいます。ドキドキしながら環境が変わっていくことはプラスにつながりますね。
話は全然変わって子どもの話。
私のプライベートな話ですが、先日ようやく雪が解けて道路が乾いたので子どもの自転車(の補助輪外し)の練習をしていました。
私たちが当たり前に乗れる自転車ですが、子どもにとっては新しい世界です。
一生懸命チャレンジしている子どもに対してかける言葉としては「なんでそんなことができないんだ」ではなく「絶対乗れるからもう1回やってみよう」ですよね。
うちの子も泣きながらですが、なんとか直進だけ(汗)はできるようになりました。
例えば、お手伝いしたがる年頃の子どもが台所で「卵割りを手伝いたい」って言ってくれた時、やらせてあげたらたいてい失敗しますよね。「あーあ、言わんこちゃない。もうあっち行ってて」と言ってしまったら、次からその子はお手伝いをしたがるでしょうか。
子どもは日々環境の変化に挑戦しているので、どこかで辞めてしまうのは、誰かが「できて当たり前」という基準で評価してしまって、「どうせ…」の種を作ってしまっているかもしれませんね。
でもこれって、社会でも同じことが起きているんだと思います。
「当たり前」にとらわれすぎると、いつの間にか可能性をつぶしてしまう「どうせ」を増産することになりかねないなと。
組織に変化が起きないでこの当たり前が浸食しすぎると「ゆでガエル」になっちゃうことも。
「批判のない安定志向が人と組織を腐らせる」というニーチェの言葉もあるくらいです。
そういう意味で、この春新しい環境ができるのはとてもいい時期ですね。
新しい環境になって違った価値観を共有することで、いろんな視点をもって前進できる。
ぜひそんなチャンスの時期だと思って、環境の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「当たり前」の反対言葉は「有り難い」です。
この春に変化があることを、有り難いチャンスが舞い降りてきたと捉えて挑戦しましょう!
ということで、
いろいろと変化がある皆さま、このたびは絶好のチャンス、おめでとうございます!
樺沢 敦
2015.03.30