今日、アメリカからこんなニュースが飛び込んできました。
FacebookがNPO向けに新しいクラウドファンディングサービスを始めたというニュースです。
クラウドファンディングが日本で始まってから数年、新しい資金調達の方法として様々な事業に支援が集まり、現在も多くのクラウドファンディングサービスがひしめく中で、2014年の市場規模は約200億に達し、今年はさらに大幅に超えていきそうだといいます。
WEBサービスとして浸透した購入型クラウドファンディングの熱が少し落ち着き、投資型や貸与型などが増えてきた現状の中、Facebookがサービス開始するということで、また新しい波が生まれるのかもしれませんね。
個人や団体が活動を進める上で、ヒト、モノ、カネ、情報が必要だといわれています。クラウドファンディングは資金調達のツールとして「カネ」を集める仕組みだと思われていますが、実はそれにとどまらず、活動の原動力に大きな影響を与えるツールになっていると思います。
私も何度かクラウドファンディング事業に関わったことがあり
経験したことですが、お金が集まること以上に、応援コメントがうれしく、モチベーションの源になるというものです。
さて、このクラウドファンディングサービスは、これまでもSNSと高い親和性を持っており、共感が人に伝わり多くの応援が行動につながるという、個人の発信から生まれて個人の資金が投入されるという、まさに市民一人一人の思いが現れるものです。
SNSが普及してから、モノへの欲求が下がり、多様な価値観に対して自分がどういうスタンスをとるかというライフスタイルを重視するようになったといわれています。
日々の消費行動の変化としても、モノを「欲求で購入する」から、価値観に「共感して参加する」に変化しているようです。
クラウドファンディングはただの資金集めだと思わず、思いが伝播する共感のコミュニティだと見るとまた違う視点で見ることができるかもしれませんね。
「この指とまれ」という人がいて、それを支える人がいる。
誰かの「この指とまれ」を見つけて支えるもよし。
自分が「この指とまれ」というのもよし。
何かしら関心を傾けてみるのもいいものです。
クラウドファンディングに関わらず、長岡もこういう関心の空気がビンビンに強い地域ですね。
声を出してみると、誰かしらが指に止まってくれる。
そんな長岡が広がっていくといいですね。
樺沢 敦
※写真はCOW(BULL) FIGHTINGの様子。関連はありません。