人が持っているものが素敵に見えたり、お料理が美味しかったり、本棚に並ぶ本が面白そうだったり、取り組んでいることにワクワクさせられたり、この人ってセンスがいいな。と思うことってありませんか。
以前、古いビルで営む本屋さんに、お店の雰囲気がとてもよかったので、物件探しの苦労話を訪ねたことがありました。すると、「物件探しは3か月と期限を決め、急いで決めた」とか、「最初探していたイメージとは真逆の物件」とのこと。こんな素敵な空間は、こだわって選びに選んだ物件かと思いきや、かなり現実的な部分で手堅い決断だったことに驚いた覚えがあります。
素敵なものを持っている人は、持っているものの扱い方が丁寧だったり、楽しんでいる人が多いように思います。
古いビルの本屋さんもそうですが、自分が持っているものを見つめ、好きなところを大切に扱えることも、素敵な空間を作り出す要素になっていると感じます。
これはものに限らず、イベント企画や、プロジェクトを行っていく上でも、同じことが言えると思います。隣の芝への憧れだけで、新たなことにチャレンジすると、自分の特色を見失ったり、背伸びしすぎて辛くなってしまいます。
自分の持ち味を理解して、少し見た目を整えたり、前例を参考にするなど工夫して、自分が魅力と感じるところと向き合い、考えを深めていくことは楽しみながら打ち込めそうです。
自分の芝の面白さを見つけ、楽しむことで、色の見え方も変わってくるのだと思います。
みなさんの芝は、どんな色をしていますか?
岩渕 直子