2016.01.20

【今日どう?通信】 「やったほうがいいこと」は誰もやらない

皆さんが地域活動をしている中で、話し合いは繰り返しているのだけれども、なかなか実行に結びつかないことはありませんか?ありますよね?私はありますよ(笑)

地域や組織の課題や、どんなことがプラスになるかを話し合うと、アイデアは結構たくさん出ます。
「賑わいを作るためにイベントをした方がいい」
「こんな情報をもっと発信した方がいい」
「子ども向けにこんな企画をしたらいい」
「若い人の出会いの場をつくったらいい」
などなど……
集まった人からは、誰もが「そうそう」と思うような意見がでていると思います。

しかし、
「じゃあ、やるか!」となったときに、実行される確率って、実はかなり低いように感じます。
その原因のひとつは、会議で出てくるアイデアがどれも
「やったほうがいいこと」
だからではないでしょうか?
多くの人が「やったほうがいい」と思うことなのに進まないとはなぜなのでしょう。

これは逆に実行されている企画を見てみるとわかります。

実現する企画のひとつは
「やりたいこと」をやる場合です。
誰が何と言おうが自分はこれがやりたいんだ!というものは、皆勝手にやるんです。好きなこと、やりたくて仕方がないこと、たとえ協力者が居なくても一人でも勝手にやってしまおうと思えることは実現しやすいですね。

次に、
「やらなくてはいけないこと」です。
これは、仕事をイメージしてもらえればわかりますね。嫌でもどうしてもやらなきゃいけないことは世の中にたくさんありますし、それらは実行されるのです。

この2つに対し
「やったほうがいいこと」は実行の優先順位はガクッと下がります。当然ですよね。
だから、皆がやったほうが良いと思っていても、「で、誰がやるの?」という話になってしまうのです。
やったほうがいいことは誰もやらないというケースが多いのはこのためです。

実は、地域でワークショップをやるときに難しいのはこの
「やらなくてはいけないこと」
「やったほうがいいこと」
「やりたいこと」
が皆ばらばらだったりすること。

特に、公務員の方にとって地域づくりは仕事だから「やらなくてはいけないこと」。何としても市民のアイデアを実現したい。だけど、参加した市民にとっては「やったほうがいいこと」であり、それほど実行に労力を割けないなんてケースはたくさんあります。

もちろん、任意で集まっているのだから市民活動団体のメンバー間でもそういう差は生まれますよね。

自分の思い通りになかなかならない。
誰かが思い通りに動いてくれない。
そんな時は相手にとって話している内容が
「やらなくてはいけないこと」
「やったほうがいいこと」
「やりたいこと」
のどれなのかを想像してみると、接し方が少し変わるかもしれませんよ?

そして、誰かの「やりたいこと」を皆で後押しするような仕組みが地域で作れたらいいですね。

(写真:燕市の市役所で映画の上映会をやりたい!という人を皆で後押し。やりたいことがベースだと実現しやすい)

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唐澤頼充