4月14日に起きた「熊本地震」。度重なる大きな余震も続いています。
地震発生当初からSNSでは、たくさんの情報が投稿されています。内容も被害状況や支援物資の不足といった現地から上がってくるものもあれば、私の周りからは平成16年に発生した中越地震の経験を踏まえ、被災直後に役立ててもらいたい具体的な注意点や対策などが被災地に向けて投稿されるなど様々です。
そんな中で、災害支援に取り組む方の現地からの投稿が目に留まりました。
「被災地で、『お水も出ないし、化粧水もないし、スッピンで恥ずかしいわ。』とボソッとお姉さま。そういうのって大事なんだなぁ、と思う。」という、つぶやきのような投稿。
これに対して、「もっと感じたこと、共有してくれ。待ってます。」と、コメントが寄せられていました。
この投稿を読んで、専門的なことでなくても役に立てる情報があることに気が付きました。その人でないと発することのできない言葉があります。その人の立ち位置から見える景色や、聞こえること、気づきを発信することは、誰かのヒントになったり、励みになったりと、きっと必要な情報になります。
SNSを使う人は増えています。誰もが発信者となれる今、小さなつぶやきでも広がっていくかもしれません。また、発信者にならずとも、広げることはできます。いいね!やシェアで情報をつなぐことで、必要な人に必要な情報が届くこともあると思います。
中越地震で震災してから今日までの経験を元に、私たちにできることは他にもあるかもしれません。できることはみんな違って、みんな必要。そう信じて、できることに取り組んでいきましょう。
この度の熊本県地震で被災されたみなさまに、一日も早く日常が戻ることを心よりお祈りしております。
岩渕 直子