2016.06.21

【今日どう?通信】「イーダーシッペとフォロワーシップ」

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「鬼ごっこする人この指とまれ」

 私の6歳の息子の流行り文句で、晴れた公園ではいつもこうやって友達を集めます。
もちろん集まらない場合もあります。

 集まらない時とはどういう時か。
それは、一人目が飛びつく前に誰かが「鬼ごっこじゃなくてかくれんぼする人この指とまれ」といった時です。

ゲームを制するどころか、ゲームの種類までを制するのは、この指にとまる一人目のフォロワー。
誰が最初に賛同してくれるか、にかかっています。

数年前に多く流れていた動画で、フォロワーの大切さを表したものがこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=OVfSaoT9mEM

うーん。
ただのバカから、フォロワーの力でムーブメントにかわっているのがよくわかります。

さて今日のコラムの本題はここからです。

クラウドファンディングサービスのCAMPFIREが先月、地域のパートナーとともに盛り上げていくCAMPFIRE×LOCALを推進すると発表しました。私自身発表当日からパートナーに立候補の手をあげ、先日正式に会社(FARM8)として新潟パートナーとなりました。

そもそもクラウドファンディングという仕組み自体が、資金調達とPRの両方を兼ね備えているだとか言われますが、そんな既存のビジネス的な話ではなく、社会を動かすムーブメントを起こす仕組みがここに隠されているなと私は感じています。

そう感じるのは、やはりフォロワーの存在が大きいかと。

巻き込み術とでも言いましょうか。
最初の言い出しっぺがいて、この指とまれを掲げたときに、最初のフォロワーが次のフォロワーの呼び水になる。

言い出しっぺは誰の機嫌もとらないでまっすぐ目的を見据え、それに賛同するフォロワーが言い出しっぺのやろうとしていることをほかの人に表現する。そういう役割分担が自然とできてくるものです。

助成金事業はムーブメントになりづらく、クラウドファンディング事業はムーブメントになりやすい。という構図も納得いくものかと思います。

もちろん言い出しっぺがいて初めて成り立つものですが、自分と関係なく、なにやら一人のリーダーがやっていること、と言って俯瞰せず、自分も主体的にフォロワーになることで、一緒に作っていける社会の方が、よほど面白いと思います。

社会は仕組みからできているのではなく、価値観の上に仕組みができる。

まさにクラウドファンディングでフォロワーになる人は、消費の価値観が変化していて、所有するという消費行動よりも、どんなゴールを目指す人をフォローしているという参加意識にこそ価値を置いているのではないでしょうか。

フォロワーがいると信じれば、言い出しっぺも増えてくる。むしろ、フォロワーなくして事業の発展なし。事業の成否は、フォロワーのモチベーションの渦で決まるもの。

いやいや、自分がフォロワーなんてイメージつかない?そんなことないですよ。

長岡花火の日に「花火師さんありがとー!!」っていって光を振ったことがある人。
それだけで立派なフォロワーシップです。まさにフォロワーがいなければ成り立たない長岡の風物詩になりました。

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簡単なことから、楽しく参加することで、誰も作りえないすさまじい感動の空間が広がっていきます。
そんな一人一人が主体的にこの指とまれを探すような、フォロワーシップあふれる長岡にしていきたいものですね。

最後に、私の会社でもフォロワーのような学生インターンを募集しています。
https://inacollege.jp/blog/2016/05/31/2016farm8/

「この指とまれ」を形にしたい、新しいムーブメントを起こしたいプロジェクトも随時募集中です。(もちろん会社を後押ししてくれるよなフォロワーも絶賛募集中。。)

もやもやしたモチベーションを表現して、一緒に楽しいムーブメントをつくりましょう!

では。

樺沢 敦