前からずっと行ってみたかった本屋さんに、先日ようやく行ってくることができました。
そしてその本屋さんで、気になっていた「HAKKUTSU」をしてきました。
「HAKKUTSU」とは、新潟市内野にあるジブン発掘本屋ツルハシブックスさんが
行っている企画で、簡単に言いますと、メッセージ付きで寄せられた寄付本を購入するというものです。
「HAKKUTSU」の本棚に並ぶ本にはカバーがかけてあり、店頭では
本の内容はわかりません。本選びの頼りは、本のカバーに書いてある、寄贈者からのメッセージです。
そこで私は、「『ミシマ社』おもしろいですよ」というシンプルなメッセージに惹かれ、
一冊の本を購入しました。
家に帰り、本を開いてみると「佐藤ジュンコのひとり飯な日々」という本でした。
可愛らしい絵と、「食べもの」で切り取る
ジュンコさんの日々がゆるゆると綴られていて、とても私好みな本でした。
「いい本に出会ったな」と喜んでいましたが、
さらに読み進めていくと、話しの中で知っている人が登場!
素敵な偶然に、ひとり興奮なひと時でした。
本を読み終え、余韻に浸る私の頭に、
「こればっかしゃ“縁”だんがのぉ」と大きな口をあけて笑う、おばあちゃんの声が聞こえて
きました。
「HAKKUTSU」で寄贈者からのメッセージを受け取り、本を選んだように、
本との出会いも、人との出会いも、ある日突然やってきます。
時には、成り行きに任せてみるのも、縁をつなげるチャンスではないかと思います。
周りと協力して進める活動やプロジェクトなどでも、時に人の意見や誘いにのってみることは、
自分の思い描いていた計画を外れ、予期せぬ素敵な偶然に出会えるかもしれません。
また、いつものメンバーだけでなくゲストを迎えてみたり、分担を変えてみたり、共同作業の場面をつくったり、
いつもと違ったことをしてみることも、新たな縁につながる工夫だと思います。
偶然を楽しみながら、縁を大切にしていきたいものですね。
ジブン発掘本屋ツルハシブックス
http://www.tsuruhashibooks.com/
岩渕直子