3月の雪国のお楽しみといえば、寒い朝に雪がコチコチに凍ってどこまでも歩いて行ける「しみわたり」ですよね。
そんなしみわたりの日には「雪晒し」も行なっています。
小国和紙の原料となるコウゾの皮を雪の上に並べ、雪と日光の力で白く漂白するのが雪晒しです。丈夫で白く美しい紙ができます。
昔から小国では、顔が黒くなるほど紙が白くなると言われ、この雪晒しの他にも雪を利用した製法がいろいろあります。
しみわたりの日は天気も良く、雪にもぐって足をとられる心配もないので雪晒しのチャンス!3月の小国に出かけると雪晒しの風景に出会えるかもしれませんよ。
ちなみに雪晒しの小国和紙はアオーレ長岡のホワイエの光壁としてもおなじみです。
【著者プロフィール】
・名前 今井 千尋
・所属 小国和紙生産組合紙漉き職人
・出身 小国地域
・得意なこと 切り紙と人前でしゃべるのにほとんど羞恥心がないこと