JR押切駅で各駅停車を降りると、まもなく広がる蓮田んぼ(蓮根畑)。このさき夏になると、蓮の葉が人の背丈より高く茂る中の散歩がとても爽やかです。とりわけ花が咲く頃の景色は幻想的で、写真撮影に訪れる人をよく見掛けます。
蓮田んぼでは四季の移ろいも鮮やかで、蓮植う(春)、蓮の花(夏)、蓮の実(秋)、蓮根掘る(冬)と、俳句の季語に昔から表現されています。冬季の枯蓮にもまた淋しい趣がありますが、その下には丸々と太った旬の蓮根が埋まっているわけです。筆者は俳句が趣味なのですが、県内で蓮の句の題材を探すには当地が絶対のお薦めなのです。
散歩の帰りには、全国的ブランドの『大口れんこん』にちなんだお菓子をどうぞ。丸幸商店の『大口れんこんサブレ』は、自家製の米粉と大口れんこんが練り込まれており、蓮の葉の香りも上品な当地自慢の逸品です。
【著者プロフィール】
名前:恩田 富太(おんだ とみた)
出身:生まれ育ち現在は長岡市新組町(間に進学・就職の東京が入ります。)
所属:「新組地区長谷川泰を語る会」
特技:広告デザイン、イラストと俳句