2018.02.23

【むすび隊 和島地域】我が家の冬の味

毎日寒い日が続きますね。
寒い季節、我が家では祖母が「大根のべた煮」をよく作ってくれました。べったりするまでじっくり煮込むのでその名が付いたそうです。

調べてみると、同じ長岡市でも地域や家庭によって材料や作り方、食べる時期も様々のようです。

 

我が家のべた煮は、とてもシンプル。大根と塩引鮭を味噌でしょっぱく煮込んだものが定番でした。もしあれば酒粕を入れるとコクが出るのでおすすめです。銀杏を入れても美味しいそうです。

 

祖母が若かりし頃、べた煮は冬のごちそうでした。大きな鍋にべた煮をたっぷり作って囲炉裏で煮込んだそうです。みんなで鍋を囲み「あったかいね」と言いながら、出来あがりを待っていたそうです。
その光景を想像するだけでぽかぽか温かい気持ちになりますね。

 

今回のコラムがきっかけで、祖母に教わりながら初めてべた煮を作りました。
子供の頃は、しょっぱくて地味な料理だと思っていてあまり好きではなかったのですが、久々に食べる郷土の味は懐かしく、心も体も温まりました。

私が郷土料理を作って、祖母が喜んでくれたことも嬉しかったです。
私もこの味を大切に受け継いで行こうと思います。

 

 

桑原 佑美
生まれ:長岡市和島地域
得意なこと:美味しいものを美味しそうに食べること