長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。今回は、寺泊地域で活動する「地域を良く知ろう会」さんについて取材してきました。
▶活動の内容を教えてください
寺泊地域の農村部・大河津地区をフィールドに、地域に埋もれている資源を地域みんなで共有し、活用していくことを目的に活動しています。
これまでに、「地場産活動」「花と景観」「史跡」「神社仏閣」などのマップを制作しました。また、地域の団体と連携しながら桜やアジサイを飾るためのボンボリづくりと設置。それと、地域案内看板の設置。地域に関する勉強会の開催もしました。
平成25年から平成27年にかけては文化財調査資料の復刊に取り組みました。寺泊各集落に残っていた集落し全11集に生活史を加え12集を復刊させました。
▶どんなきっかけから活動をはじめたのでしょうか
活動は平成23年からはじめました。実は魅力があるのに、あまり日の目をみていない地域資源がたくさんありました。また、地域の人たちも地元の魅力に気づいていない。そういったもの勉強したり、いろんな人に発信するため、地域のさまざまな人たちと協働しながら活動を続けています。
▶活動メンバーを教えてください
会員は24名。大工さんから農家さん、勤め人、定年した人などさまざま。女性も含め40代後半から80代までが活動しています。それぞれ得意なことがあるメンバーだからこそボンボリや看板づくりから、歴史的な資料の勉強など幅広い活動ができていると思います。
▶周囲の反応や、やっていてよかったこと、始めてからの変化などはありましたか?
地域に関する勉強会をすると40名弱が集まるなど、実は地元への関心が高いのだということが分かりました。私たちも活動を通じて改めて寺泊地域、大河津にはたくさんの魅力があるのだということを知りました。活動を続けているうちに自分たちも地域のことが好きになって誇りに思えるようになっています。
また、「桜並木と景観を守る会」さんや、「CCF(コミュニティーカルチャーフレンズ)」さんなど、地域の他の団体と協働しながら活動できていることも、お互いにためになっていると感じます。4種類のマップを作ってからは、地元の人だけでなく地域外からもマップを見てきたという人がいると聞いて、寺泊ことを知ってもらえて嬉しかったです。
▶今後の活動を教えてください
活動を継続していくことが一番です。後は、年配の方々には関心を持っていもらえてきているのですが、若い人たちにどう関心を持ってもらえるかが課題です。特に小・中学生など小さい子たちに知ってほしい。学校の課外授業に取り入れてもらったりできると良いのですが…。来年度には寺泊の偉人を紹介する冊子を作りたいと思っています。
地域を良く知ろう会は、らこって2016年11月号に掲載されています。