長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。今回は、寺泊の入軽井地域で活動する「入軽井山の学校」さんについて取材してきました。寺泊の山の文化を伝承しています。
▶どんな活動をしていますか?
寺泊の入軽井地域に伝わる文化や生活の知恵を、体験を通じて未来に伝承しようと活動しています。鳥の巣箱を作って設置する野鳥観察会や、笹もちづくり体験、わら細工体験、田植え稲刈り体験、山の手入れなどを集落の方々としています。
▶活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください
地域内に「四ツ塚」という遺跡があり、その土地を整備しようと平成25年に活動をはじめたのがきっかけです。地主の方にその土地を借り、山の整備を始めました。同時に山の文化や生活の知恵を子ども達に伝えていこうと体験会を開催してきました。整備した山には大河津小の子ども達が散歩などで来てくれています。
▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?
会員は15名。女性も4人おり、65歳から85歳までのメンバーで運営しています。体験会を含め年間の参加者はのべ200名弱になります。
▶周囲の反応や、よろこびを教えてください
子ども達が喜んでくれるのが一番ですね。また笹もちづくりには50名も人が集まります。集落は現在42戸約150人なので、3分の1が参加するのはすごいですよね。特に女性の方々が毎年楽しみにしてくれていて、たくさん参加してくれます。集落では5月にお祭りがありますが、それに匹敵するような一大行事になっているかもしれません。
▶今後の活動を教えてください
メンバーの高齢化、後継者をどうするかという課題はありますが、できる限り続けていくことが大切かなと思います。
また、寺泊支所の方から寺泊小と大河津小の子ども達に何か体験をしてほしいという話もありますので、縁を大事に活動を続けていきたいと思います。
入軽井山の学校は、らこって2016年11月号に掲載されています。