長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。3つの独立した灯りイベントを一斉開催し、栃尾中が灯りに包まれました。各団体と地域の連携が生んだこのイベント。中心となったトチオノアカリ協議会にお話しを聞きました。
▶どんなことをしている団体ですか?
2016年9月24・25日に長岡市栃尾地域で「灯り」をテーマとした「とちお夜のランプまつり」、「秋葉百八風鈴灯」「秋葉公園ライトアップ」の3つの独立した灯りイベントを一斉開催しました。また「秋葉門前ナイトマルシェ」「とちお修行道48km」も同日開催し、来場者は8,500名と多くの人たちに楽しんでもらえました。
とちお夜のランプまつり
▶連携のきっかけと、関わった人たちを教えて下さい
同じ「灯り」をテーマにしたイベントがあるのだから、連携してやろうと声を掛け合って今回の取り組みとなりました。
「秋葉百八風鈴灯」は、今回で2回目の竹灯籠の灯りと、市内から集めた無数の風鈴の音で秋葉神社を飾る栃尾商工会・地域活性化委員会のイベント。そして「秋葉門前ナイトマルシェ」は商工会のにぎわい委員会が毎月2回開催している秋葉門前マルシェをこの日は夜に開催するものです。
「とちお夜のランプまつり」は当時、刈谷田中学生に通っていた女の子の地域活性化のアイデアを、栃尾の大人たちがカタチにしよう!と今年の3月に始まったイベントです。今回は地域活性化に取り組む市民団体の「とちラボ」と「なじですかぃ」が中心となり、アーティストや住民、そして小学校や幼稚園、保育園を巻き込んで作品づくりに関わってもらいました。
そして「秋葉公園ライトアップ」は栃尾青年会議所の平成28年度事業としてもともと企画していたものでしたので、他の2つのイベントと同日開催することとしました。栃尾高校の書道部と美術部に協力をいただき、灯りの作品を作成しました。
今回のイベント企画を通じて、今まで顔を合わせたことのなかった人が協働するという経験ができたと思います。
▶大変だったこと、それを乗り越えられた理由などを教えてください
もともとはイベントを行う目的も違う、サイフ(資金源)も違う、経緯も違う団体が集まって一つのことをやろうというのだからやっぱり「無理」がありました。団体だけでなく住民や学校にも手伝ってもらうのも苦労しました。正直な所、それぞれの立場からすると「妥協」もあったと思います。それでもイベントが成功したのは「栃尾のために何かしたい」という共通の想いがあったからです。「栃尾のため」と思えばこそ皆が無理を乗り越えてくれたのではないでしょうか。
▶今後の活動を教えてください
この事業をきっかけに、栃尾をどうにかしなければと危機感を持っているいろいろな立場の人たちが、顔を合わせられたというのがとても良かったと思います。この一回限りで終わらないよう、この熱を保ち、イベントを続けていくことが一番です。そのためには栃尾のいろいろな人に「アテにされる」イベントに育てていかなければいけないと思います。「トチオノアカリに出店すれば宣伝になる」とか、「トチオノアカリでステージをすればいろんな人に見てもらえる」など、地域の人や市民団体、企業などがどんどん一緒にやりたいという声が上がってくるような事業を確立できればと考えています。
立場を超えて「灯り」を灯す トチオノアカリ協議会は、らこって2016年12月号に掲載されています。