2017.01.12

「よいた検定」で与板をますます好きになる!/与板町歴史ボランティアガイド会【与板地域】

長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。今回は、与板を深掘り!ボランティアガイドさんたちが企画する、「よいた検定」の取組みについて取材しました。広がりをみせています!

 

▶どんなことをしている団体ですか?

ボランティアガイド会として、戦国武将・直江兼続が居城を構えた与板地域の観光ガイドや、街巡りの企画運営などを、地域の団体と協働しながら実施しています。与板町歴史ボランティアガイド会は平成13年に発足しました。2009年にNHK大河ドラマで直江兼続が取り上げられると、観光客がどっと押し寄せてきて、嬉しい悲鳴をあげました。歴史文化の多い与板ですが、「直江兼続」やサッポロビールの「中川清兵衛」にスポットが当たったのはここ最近のこと。もともとは、「良寛」さんや、「楽山苑」が一番の観光資源でした。

2014年からはよいたコミュニティ協議会と連携して、「よいた検定」をスタートさせました。3回目を迎えた今年度は、小学生、高校生、シニアに対して検定を実施しました。

 

 

▶よいた検定を始めたきっかけや、実施の状況を教えてください

地元の小中学生に、「地元・与板のことを楽しく知ってもらいたい」と思い、検定の企画を話していた所、周りからの要望もあり、よいたコミュニティ協議会と検定を作ることとなりました。

残念ながら中学生は忙しすぎるということで、参加してもらえませんでした。しかし、小学生は2015年からは6年生の総合学習として全員が検定を受けてくれるようになりました。ただ単に、テスト問題をやるのではなく、まずは現地調査として、楽山苑や資料館を案内します。次にテスト対策として、座学として、与板の歴史をお話し。

最後に検定試験を実施しています。皆喜んでやってくれて、合格率(100点満点中80点以上で合格)も高いんですよ。

2015年には、ボランティアガイドの育成も兼ねてシニア検定をスタートさせました。どれくらい人が集まるかと思っていましたが、なんと50人も検定を受けてくれました。シニアの参加者は、講演会やまちめぐりに参加してくださった方々が、検定を案内すると受けてくれています。

さらに、2016年には与板の正徳館高校でも1年生のカリキュラムによいた検定を組み込みたいと声をかけてもらいました。小学生と同じく、現地調査、座学、検定の全3回で実施しました。

 

 

▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

主に検定を作っているのは、昭和24年度生まれの同級生3人です。与板は不思議と同級生の繋がりが強いんです。私たちの年代も「十五夜祭り」では同級生でおそろいのハッピを着るんです。

 

▶周囲の反応や、やっていてよかったこと/大変だったことなどを教えてください

はじめは、100問くらい問題を作れば良いと考えていたのですが、与板小の教頭先生から「200問はなければ」と言われ、うんうんうなりながら問題を考えました。問題もマニアックになりすぎないように、メンバーのひとりがチェックしてくれています。朝2時(!?)から起きて問題を作っていました。こんなこと好きじゃなきゃできないですよ。

学校との交渉も大変でしたが、6年生の総合学習になったし、正徳館高校でもやってもらえてうれしいです。

 

 

▶今後の活動を教えてください

よいた検定のテキストは今では250問が載っています。しかし、「郷土料理やグルメ、お土産などの問題も入れたら?」という市民の声もあったので、さらに増やしていきたいと思っています。与板に少しでも興味を持ち、好きになるきっかけになってくれればと思います。

 

 

 

 

「よいた検定」で与板をますます好きになる!与板町歴史ボランティアガイド会は、らこって2017年1月号に掲載されています。