2017.02.09

川でつなげる生態系と教育 「森・里・海をつなぐ川」の会 【川口地域】

長岡市内で活躍する、市民活動・地域活動をスタッフがピックアップしてご紹介。川口地域の河川環境を整備し、生き物が暮らす環境を取り戻そうと活動する、「森・里・海をつなぐ川」の会を訪ねました。自然環境に触れる学びの場でもありました。

 

▶どんなことをしている団体ですか?

川の生き物や環境に触れる機会をつくろうと田麦山地域の相川川につくられた「お魚関門広場」魚道で、魚の放流や水遊び、生態観察会などを行ってきました。地元の川口小学校の児童や、長岡子ども連絡協議会、姉妹都市である東京都狛江市の小学生などが参加しています。他にも魚野川と相川川合流付近の水辺プラザ、周辺整備として、河川敷の雑木や草の刈り払いや、傾斜地に階段、整備などを行っています。

 

▶活動を始めたきっかけ、これまでの歩みを教えてください

昭和40年代に相川川最下流砂防堰堤ができたことで、田麦山地域まで魚が上がってこれなくなりました。当時は仕事に一生懸命になっていて、気が付くといつのまにか家の前の川に魚の姿はなくなっていたという感じです。そこで、平成16年頃から地域住民で集まり、5mある堰堤を魚が通れるようにしようと魚道整備の働きかけや、周辺のごみ拾い 草刈などに取り組んできました。

魚道が出来たのは平成23年。同年の夏には、狛江市の小学生と観察会を行いました。その後も、小学生と交流しながら、川や生物に触れる機会をつくっています。

「森・里・海をつなぐ川」の会は、平成25年に発足しました。今までの活動を続けつつ、河川工事見学会や水理学者で魚道の設計者でもある安田先生、水環境技術研究会の早川先生講演会などを主催しています。

 

▶どんなメンバーで活動しているのでしょうか?

田麦山地域で地域づくりに取り組む「いきいき田麦山」と、河川敷で魚のつかみ取りイベントをしている「越後かわぐち游川の会」、そして川口で遊んで泊まって暮らそうをテーマにゲストハスやイベントを行っている「yamakawa_sun」3つの団体が集まっています。

 

▶周囲の反応や、やっていてよかったこと/大変だったことなどを教えてください

魚道へ行くまでの草刈りや山道整備が大変で、年配のメンバーからは継続が難しいという声も上がってきています。それでも、若いメンバーの勢いや、地域内外の人たちとの交流の場でもあり、楽しくて活動を続けてこれました。

イベントに参加してくれる子どもたちも、楽しくてなかなか川からあがってこないほどです。普段の生活ではできない体験をここではできると思うと、やりがいを感じます。

 

▶今後の活動を教えてください

アユやカニも川から海、そして川へと戻ってきます。そんな環境を取り戻しながら、子どもたちが、川の環境に親しんでくれたらいいです。

 

 

川でつなげる生態系と教育 「森・里・海をつなぐ川」の会は、らこって2017年2月号に掲載されています。